「夏休みだ!さあ、どこへ出かけよう?」
海やプール、キャンプ、テーマパーク・・・夏休みを利用して親子で行きたいところはたくさんあります。
しかし、夏休み中の子供の食事代や冷房代、帰省する際にかかるお金など、普段より出費が多いのも夏休みなんですよね。
それに、大人には夏休みはありませんから、親子で出かけられる時間も限られています。
もしあなたが「普段はあまり行かない場所に子供を連れて行きたい」「できればお金をかけずに楽しみたい」と思っているのなら、オススメは「工場見学」です!!
工場見学は無料でやっているところが多く、出費をおさえれらます。
さらに、
- 遊べるスペースや体験コーナーがあり、楽しく過ごせる
- 「物づくり」や「作る過程」などを近くで見れる
- 自由研究にできる
など、子供が夏休み中に体験したい「遊び・学び」がすべてつまっていると言っても過言ではありません。
この夏は工場見学へ行って、子供と一緒に素敵な思い出を作りましょう♪
今回は「夏休みの工場見学について」と「工場見学の基礎知識」を紹介していきます。
目次
1.夏休みに工場見学に行きたい理由
冒頭で述べたように、夏休みは工場見学がオススメです!!
工場見学は身近なものがどのように作られているのかを知ることができるので、とても勉強になり、子供の興味関心を育ててくれます。
夏休みではなくてもぜひ行ってほしいと思います。
しかし、ここであえて夏休みに工場見学へ行くことをオススメしているのは「夏休みだからこそ、子供が何かに興味を持った時、実際に調べたり行動したりする時間がある」ということを知っていただきたいからです。
大人になると身に沁みますが、「時間がある」「興味があることを進んでできる環境がある」ってとても大切なことなんですよね。
夏休みは大きなチャンスですから、ぜひ工場見学へ行きましょう!
1-1.工場見学に行きたい理由:子供のメリット
・工場見学を通して「物づくり」を知ることができる
・工場見学で気になったことや体験したことを調べたり家で試したりする時間がある
・工場見学で得た知識を友達に自慢できる
・工場見学の内容を夏休みの自由研究に活かせる
1-2.工場見学に行きたい理由:親のメリット
・無料で見学できる工場が多く、出費を抑えられる
・子供の興味関心を育てることができる
・子供だけではなく自分も楽しめる
2.夏休みの工場見学を楽しむ3つのポイント
ここでは、夏休みの工場見学を最大限に楽しむために3つのポイントを紹介します。
2-1.夏休みは体験ができる工場見学に行こう
さまざまな工場がありますが、子供の夏休みに工場見学に行くのなら「見る」だけではもったいないです!
実際に触ったり、食べたり、作ったりなど「体験ができる工場見学」に行きましょう。
なぜ体験ができる工場見学に行くべきかというと、「子供のやる気を伸ばせるから」「夏休みの自由研究にしやすいから」です。
実際に体験した方が記憶に残りますし、「忘れないようにまとめよう」「家でも○○できるかな」と子供が意欲的になります。
工場見学は体験できる場所を選び、子供のやる気を伸ばしてくださいね。
そして、体験したことなどをまとめて夏休みの自由研究にしましょう♪
※体験の種類によってはお金がかかる場合があるので、事前に確認しておくと安心です
2-2.工場見学先は「目的」か「目的地」で決めよう
工場見学を最大限に楽しみたいのなら「厳選された情報から選ぶ」のではなく、たくさんの選択肢から「行きたい工場を自分で厳選する」べきです。
そのためには、「目的」か「目的地」を決めてから見学先を選ぶことが大切です。
ネットで「オススメの工場見学」を検索するとすぐにわかると思いますが、紹介されている工場は全国から厳選された工場で、どこのサイトを見ても似たり寄ったり。
もちろん厳選された工場から選ぶことは悪いことではありませんし、きっと楽しいでしょう。
しかし「何に興味があるか」は人によって違いますから、選択肢は多い方が良いですよね。
「オススメ 工場見学」と調べるより、「食品 工場見学」や「関東 工場見学」など、少しでもキーワードをしぼった方が選択肢が増えます。
「目的」か「目的地」を決めてから見学先を選ぶようにしましょう。
2-2-1.目的から見学先を決める
目的とは、食品の工場・車の工場・遊べる工場・体験ができる工場など「工場のテーマ」を指します。
明確な目的があった方が、選びやすいですし楽しいこと間違いなし!!
「子供に体験させたいこと」を選ぶのも良いですが、いちばん良いのは「子供が興味を持てるテーマ」です。
テーマを決める際には、必ず子供の気持ちを聞いてあげてくださいね。
2-2-2.目的地から見学先を決める
「関東 工場見学」「関西 工場見学」「九州 工場見学」など、ざっくりとした括りでもいいので、行き先を決めてキーワードにして調べるようにしましょう。
目的の都道府県が決まっているとなお良いです。夏休みを利用して行くのなら、遠方に旅行を兼ねて行くのもいいですね。
2-3.夏休みの工場見学はできるだけ早く予約しよう
「夏休みは工場見学へ行ってみよう!」と思い立った時、あなたはネットや本に載っているオススメの工場見学を参考にすると思います。
しかし、たくさんのメディアで紹介されていたり、大きく紹介されたりしている工場は「数ヶ月前には予約がいっぱいです」なんてことがよくあります。
子供の夏休みを狙っていく人は多いですから、夏休みの土日は予約開始と同時に埋まってしまうかもしれません。
「家族みんなの予定が決まってから」とのんびり動いていたら間に合わないので、気になる工場があるのなら、予約開始日をチェックしてできるだけ早く予約をしましょう。
予約を抽選でおこなう工場もありますので、抽選に応募し忘れないようするためにも、事前に狙っている工場のホームページをチェックしてください。
2-3-1.予約の心得① 夏休みの工場見学の予約は時間が勝負!
工場見学は、予約なしの工場よりも、予約が必要な工場の方が多いです。
先着順の工場も多いので、時間が勝負です。
とりあえず予約して、予定が合わなかった場合は工場に連絡をしてキャンセルしましょう。
2-3-2.予約の心得② お盆休みに注意!
お盆中は工場もお休みしていることがあります。
「工場がお休みのときは工場見学をおこなっていない」という工場は少なくないので、お盆中に工場見学に行きたいと考えているのなら、お盆中も工場見学ができる場所なのかをチェックしておきましょう。
3.【工場見学へ行こう①】工場の調べ方
「夏休みの工場見学のポイント」を頭に入れつつ、「工場の見学先」を選びましょう。
親子で一緒に見学先を選ぶのなら、見どころなどがパッと見でわかる書籍がオススメですが、最新の情報が知りたいのなら、やはりインターネットで調べることも必要です。
書籍とインターネットを上手に活用して、「ここだ!」という工場を探してみてくださいね。
3-1.書籍で工場見学を調べる
<メリット>
・写真や見どころの説明があるので、どんな工場かイメージしやすい
・フォーマットが統一されていて、他の工場との比較がしやすい
・気になるページに付箋を貼っておけば、見直しが簡単
<デメリット>
・書籍を買うためにお金がかかる
・最新の情報かどうかわかりづらい
・見学先が電話予約できない場合、結局インターネットでその工場を調べる必要がある
<書籍を探すときは・・・>
「工場見学」はピンポイントなテーマなので、書籍は少なめです。
そのうえ最新のものかどうかを確認する手間がかかるので、できればAmazonや楽天ブックスなど通販で探すのがオススメです。
書店で探すときは旅行ガイドが置いてあるコーナーに行きましょう。(時間にゆとりがある人は近くの図書館で探すのもいいですが、おそらく予約待ちになるのでオススメはしません)
3-2.インターネットで工場見学を調べる
<メリット>
・最新の情報がわかる
・お金がかからない
・各工場のホームページに飛びやすい
(工場を紹介しているサイトは、工場のリンクを貼っている場合が多い)
・工場見学のページで予約の流れや見学の流れを確認できる
<デメリット>
・写真や見どころの説明が少ない
・リンクで工場のホームページを飛んでいるうちにわけがわからなくなる
(気になる工場があったらお気に入り登録をしておきましょう)
<インターネットで探すときは・・・>
オススメの工場見学を厳選しているサイトではなく、たくさんの工場を検索できるサイトがオススメです。
サイトを活用する際は「目的」か「目的地」を決めてから見ると見学先を絞りやすいです。
4.【工場見学へ行こう②】工場見学へ行く前の準備
夏休みの思い出作り。工場見学に行くのなら、余すことなく楽しみたいし学習したいですよね。
それには「工場見学に行く前の事前準備」をしっかりおこなうことが大切です。
ここでは、工場見学へ行く前にチェックしてほしいことを紹介します。
4-1.工場見学の見どころをチェック
見学時にガイドさんの説明があるかないかは、見学先によって異なります。
見落としがないように、見どころやオススメのポイントは事前にメモをしておきましょう!
(見学に行く工場のホームページは要チェック!)
また、見どころだけではなく「工場見学の流れ」を把握しておくこともオススメです。
見学の流れがわかっていると、理解が深まります。
4-2.質問したいことをチェック
見学中に質問コーナーがある工場は多くあります。
工場の人と関わる機会はとても貴重ですから、子供が積極的に質問できるように工場見学に行く日までに「質問の準備」を促しましょう。
- 工場で気をつけていること、工夫していること
- やりがい、楽しいと思ったこと
- 大変だったこと
- 製品について
など、夏休みの自由研究に役立てそうなことを聞けるといいですね。
質問したいことをメモしておけば、見学中にガイドさんから説明があったときにスムーズに書き留めることができます。
4-3.持ち物をチェック
工場見学に必要なものは、時間に余裕をもって準備しておきましょう!
4-3-1.工場見学に必要な持ち物を確認する
<工場見学に必要な持ち物一例>
- 予約番号
- 上履き、室内履き
- 雨具(かさ、かっぱ)
「工場内は土足厳禁のため上履きが必要です」「見学コースで外を歩くことがあるので雨天時は雨具を持参してください」など、工場見学のために必要なものがある場合があります。
直前では準備する際にバタバタしてしまうかもしれないので、予約時に必要な持ち物があるかないかをチェックするようにしましょう。
4-3-2.工場指定の持ち物以外に持っていくべきもの
- メモ帳と筆記用具
- カメラorビデオカメラ
- ハンカチとティッシュ
- ウエットティッシュ
- クリアファイル(工場のパンフレットなどを入れる)
食品工場では、工場で作っているものを試食できるコーナーがある場合があるので、ウエットティッシュを持っていると安心です。
4-3-3.食べ物・飲み物の持ち込み、飲食について
工場内・見学中の飲食禁止の工場が多いので、食べ物・飲み物の持ち込みは必要最低限にして、決められたスペースでとるようにしてください。(工場見学が始まる前に水分補給などは済ませておき、工場見学中はバッグにしまっておきましょう)
また、食料品の工場では、衛生面の問題から「食べ物・飲み物の持ち込み禁止」という場合があります。
ルールはしっかり守りましょう。
4-4.靴をチェック
- 履きなれている靴で行く
- かかと、つま先があるある靴を選ぶ
- ヒールが高い靴、厚底の靴は避ける
- サンダルは避ける
工場内は段差や階段があるので、「履きなれた靴」で行きましょう。
新しい靴を履きたいのなら、工場見学の数日前から履いて足に慣らしてくださいね。
また、安全面を考えて「かかと、つま先がある靴」を選び、ヒールが高い靴や厚底の靴、サンダルは避けてください。
夏だとサンダルで行きたくなってしまいますが、危ないですよ!!
4-5.工場へのアクセスをチェック
工場によっては「周辺に駐車場がない」などの理由から「公共の交通機関でお越しください」という場合があります。
工場見学に行く際には、最適な交通手段をあらかじめ確認しておきましょう。
4-6.工場の住所・電話番号をメモしておこう
準備万端と思っていても、道に迷ってしまったり予約時間に遅れそうになったりすることがあります。
いざという時のために、住所と電話番号はメモして持っていくと安心です。
5.【工場見学へ行こう③】工場見学当日のポイント
準備はバッチリ!いよいよ工場見学当日です。
ここでは、工場見学当日に注意したいこと、守らなければいけないマナーなどを紹介します。
5-1.動きやすい服装で行こう
工場から服装の指定がない場合でも、動きやすい服装で行きましょう。
見学コースは安全が考慮されているとはいえ、工場にはたくさんの機械があります。
女性(女の子)はスカートなどヒラヒラした服は避けてくださいね。
5-2.予約時間の15分前には現地にいよう
工場見学に来ているのは、あなたの家族だけではありません。
時間通りに見学をスタートできるように、予約時間より早く現地の集合場所にいるようにしましょう。
とくに大型連休やお盆前後は渋滞が考えられるので、車で工場見学に行く人は通常より早めに家を出るといいですね。
遅れそうなときには、工場に連絡を入れるようにしてください。
5-3.工場見学の前にトイレ・水分補給をしておこう
見学中はトイレ休憩がない場合があります。
必ずトイレは済ましておきましょう。
また、飲食もできない場合が多いので、水分補給も見学前にしっかりおこなってくださいね。
5-4.メモをとろう
工場見学が始まる前にメモ帳と筆記用具を準備して、いつでもメモがとれるようにしておきましょう。
気になったことは単語でも疑問系でもいいので、とりあえずメモ!!
工場見学中に質問できる時間をくれることがあるので、積極的に質問できるといいですね。
5-5.工場の人の説明はしっかり聞こう
見学時の注意などはしっかり聞いて必ず守りましょう。
当たり前のことですが、工場見学が始まるとワクワク・ドキドキ興奮して、うっかり聞き逃してしまうことがあります。
とくに子供は早く先に進みたくてウズウズしているので、親御さんがしっかり聞くようにしてくださいね。
5-6.写真・ビデオ撮影のルールを守ろう
撮影OKの場所では、どんどん写真を撮りましょう!
思い出に残るだけではなく、夏休みの自由研究に使えて一石二鳥♪
しかし、工場には企業の秘密がいっぱいです。
写真・ビデオ撮影ができる場所、できない場所があるので、撮影する前にOKかNGか確認しましょう!
撮影NGの場所では、カメラなどはしまっておくのがマナーです。
また、フラッシュ撮影にも注意してください。
工場で禁止していなくても、できるだけフラッシュは使わない、フラッシュ撮影の枚数は少なめになど、他の見学者さんの迷惑にならないように配慮できるといいですね。
ちょっとした配慮ができれば、みんな楽しく見学できます。
5-7.工場見学でもらえる資料は持ち帰ろう
工場のパンフレットや資料は、もらえるものはもらっておきましょう!
夏休みの自由研究にするのならば必須です!!
写真などを切り取って使いたい場合は、保存用と夏休みの自由研究用としてパンフレットを2部もらえるか聞いてみるのもいいと思います。
5-8.見学の終わりにはお礼を言おう
工場見学の終わりには必ず「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えましょう。
「そんなのわかってるよ!」という人もいると思いますが、工場見学で感動したりいろいろ考えていたりすると、うっかり言いそびれてしまうことがあるので要注意です!
6.工場見学を夏休みの自由研究にしよう!
工場見学を夏休みの自由研究にする場合は、以下をまとめるのがオススメです。
- 見学先と工場見学の流れ
- どんな工場なのか(何を作っているのか)
- 製品を作る流れ(製造ラインについて)
- 製品を作るときに気をつけていること・工夫
- 工場見学の感想
- 工場見学を経て、これからチャレンジしてみたいこと(チャレンジしたこと)
新聞、紙芝居、アルバムなど、まとめ方はさまざまですが、写真やイラストを入れると完成度が高くなります!
工場内の写真は撮れるかどうかは工場次第なのでわかりませんが、工場外観の写真は忘れずに撮りましょう♪
7.<まとめ>
夏休みに家族で出かけるなら、工場見学へ行きましょう!
きっと特別な思い出をつくることができます。
工場見学の予約は早めにおこない、当日は工場の人の話をしっかり聞くことを忘れずに。
あなたにとって良い夏になりますように。
【参考書籍】
・朴 泰勲、吉田 秀明『工場見学のすすめ』法律文化社、2006
・寺島編集事務所『絶対楽しい! 親子で行けるおいしい工場見学』キョーハンブックス、2015
・昭文社『まっぷる 工場見学 社会科見学 首都圏』昭文社、2016