女の子の健やかな成長・幸せを願う「ひな祭り」。五節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)のうち、3月3日の「上巳(じょうし)の節句」がひな祭りにあたります。
2018年3月3日は土曜日。お休みの方も多いのではないでしょうか? 家族で盛大にひな祭りを祝えるチャンスです!
ひな祭りに関する情報をこのページにまとめましたので、ぜひ参考にしてください♪ 知識があると、ひな祭りがより有意義なものとなるはずです。
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目次
1. ひな祭りの「由来・歴史」を知ろう!
まずは、ひな祭りの「由来・歴史」からご紹介。由来・歴史を知ることで、「大切な日なんだな」と思うことができるでしょう♪
ひな祭りの起源については、以下のようなお話があります。
中国・漢の時代、徐肇(じょちょう)という男のもとに、3人の女の子が生まれました。しかし、3人の女の子は、生まれてから3日以内に亡くなってしまいます。それを知った村の人たちは、亡くなった女の子たちの遺体を清め、水葬することに。それがきっかけとなってか、中国では「3月3日、穢れを祓うために水辺で体を清める」という習慣が生まれました。
「3月3日に体を清める」という中国の習慣は、平安時代に日本へ伝わり、「上巳の祓い」と呼ばれました。日本では、3月3日に陰陽師を招き、穢れを人型の紙とともに川に流していたそうです。
紙の人形は次第に豪華になっていき、飾り付けられる雛人形に。そして、雛人形を飾る上巳の節句は「ひな祭り」となりました。
2. ひな祭りの「雛人形」について知ろう!
ひな祭りに欠かせない物といえば「雛人形」。この章では、雛人形について詳しくお話ししていきます。
(雛人形を購入する際は、通販でスパッと買うのではなく、一度お人形屋さんに行って現物を見るのがオススメ。分からないことは、店員さんに尋ねましょう。雛人形は決して安い物ではありません…!)
2-1. 雛人形にも、色々な種類があります
雛人形には、たくさんの種類があることを知っていましたか? 「ご紹介する種類が全て」というわけではないのですが、できる範囲でお伝えしていきます。
種類を知ることで、購入候補をある程度絞ることができるでしょう。
2-1-1. 雛人形の数による種類分け
飾るお人形の数によって、種類(呼び名)が異なります。
【親王飾り】
お内裏様とお雛様のみの場合は「親王飾り」と呼ばれます。
「雛人形の購入費用を抑えたい」「飾るスペースがあまりない」というご家庭は、親王飾りを選択してもいいですね。
【五人飾り】
お内裏様・お雛様・三人官女と、お人形が五体ある場合は「五人飾り」と呼ばれます。
ちなみに三人官女は、お雛様のお世話をする人たちのことです。
「お内裏様とお雛様だけでは、少し寂しい感じがする」と思ったら、五人飾りの購入を検討してみてもいいですね。
【十人飾り】
お内裏様・お雛様・三人官女・五人囃子と、お人形が合計10体となる場合は「十人飾り」と呼ばれます。
五人囃子は、太鼓や笛などの楽器、謡(うたい)で、ひな祭りに華やかさを加えます。
【十五人飾り】
お内裏様・お雛様・三人官女・五人囃子の他に、隋臣(ずいじん)2人と仕丁(しちょう)3人を加えると、お人形は合計15体となります。
隋臣はお内裏様・お雛様を警護する人、仕丁は雑務をする人と捉えてください。
下の写真の場合、上から4段目に隋臣、5段目に仕丁が座っています。15体も揃うと、すごく豪華ですね♪
2-1-2. 雛人形の飾り方による種類分け
雛人形の飾り方によって、種類が異なります。
【平飾り】
段になっていません。親王飾りに多いそうです。
【ケース飾り】
ガラスやアクリルでできたケースの中に、雛人形を入れて飾ります。ほこり・汚れから、雛人形を守ることができますよ♪
お子さんが素手で雛人形に触ったり、ペットが壊してしまうのも防ぐことができるでしょう。
【収納飾り】
「雛人形を買いたいけれど、収納場所に困りそう」と思っている方にイチオシ!
雛人形・小物を置く台が箱のようになっていて、中に収納することができます。コンパクトにまとまるので、広い収納場所はいらないでしょう。
【段飾り】
階段のような台に、雛人形を飾ります。
とっても豪華に見えるのですが、飾る場所だけでなく、収納場所にも困りそう…。購入前に、収納場所について考えるようにしましょう。
2-1-3. 雛人形の作り方による種類分け
雛人形は、作り方によっても種類分けすることができます。
【木目込み雛人形】
木目込み雛人形は、土台の溝に布を差し込み、貼り付けて作製します。小さめで丸っこく、ほんわかと素朴な雰囲気が魅力的です。
衣装着雛人形と比べると、豪華さは劣ります。しかし、「木目込み雛人形の方が可愛らしいな」「親しみやすいな」と感じる人もいそうです。
【衣装着雛人形】
「これぞ雛人形!」という感じがする、衣装着雛人形。お人形に華やかな着物を着せています。
木目込み雛人形よりも、シャープで綺麗な印象。着物もすごく豪華!
木目込み雛人形が「かわいい系」だとしたら、衣装着雛人形は「美人系」という感じでしょうか…。
木目込み雛人形と衣装着雛人形。人によって好みが違うでしょうから、ぜひ現物を見て比べたいものです。
2-1-4. 雛人形の姿による種類分け
お人形が立っているか、座っているかでも呼び名が異なります。
【立ち雛】
立っている状態のひな人形を「立ち雛」と言います。
もともと、雛人形は立っている姿が主流だったようです。それが時代を追うごとに、座っている姿の方がメジャーに。
立ち雛の場合は、お内裏様・お雛様のみの親王飾りが多いようです。
立ち姿の雛人形は、なんだかキリッとしているように見えますよ♪
【座り雛】
現代の私たちが良く知っている、座り姿の雛人形を「座り雛」と呼びます。
ちょこんと、可愛らしく座る雛人形。座り雛の方が、立ち雛よりも和やかな雰囲気があるようにも思えます。
2-2. 雛人形は、いつからいつまで飾ればいいの?
雛人形は、いつからいつまで飾ればいいの…? そんな疑問にお答えしていきますね♪
(以下ではお話ししていませんが、飾り付ける日・片づける日については、大安・仏滅などの六曜を気にする方もいるそうです)
2-2-1. 雛人形は、立春が始まる日(節分の翌日)~ひな祭り一週間前までに飾りましょう
雛人形は、立春が始まる日~ひな祭り一週間前までに飾るようにしましょう。とくに、立春が始まる日(2018年は2月4日)や雨水が始まる日(2018年は2月19日)に飾ると良いそうです。
ちなみに、ひな祭り前日の3月2日に慌てて飾るのはNGです。「一夜飾りとなるため、縁起がわるい」と言われています。
※雨水(うすい)…一年を24の期間に分ける考え「二十四節気」。雨水とは、二十四節気のひとつです。他には啓蟄(けいちつ)・立春・夏至・立秋などがあります。
2-2-2. 雛人形は、3月中旬までに片づけましょう
3月3日のひな祭りが終わったら、雛人形はいつまでに片づけるべきなのでしょう?
雛人形の片づけは、遅くても3月中旬までに済ませましょう。とくに啓蟄が始まる日(2018年は3月6日)に片づけるのが良いそうです。
また、雛人形を片づける日は、晴れた日を選ぶことも大切。天気が悪く、湿気の多い日に片づけると、お人形が傷んでしまう危険性があります。
来年も綺麗な雛人形を飾れるように、丁寧に片づけるようにしてくださいね♪
―「3月3日を過ぎたら、早めに雛人形を片付けるべき」と言われるのはなぜ?―
以下3つ考えから、「3月3日を過ぎたら、雛人形は早めに片づけるべき」と言われています。
- 雛人形を早く片づけると、娘が早くお嫁に行ける
- 片づけがきちんとできない女性は、素敵なお嫁さんになれない(「出したものは、早めに片づけようね」という子供のしつけ)
- 雛人形は、女の子の災厄を背負ってくれる存在。災厄は早いうちに遠ざけるべき。
その美しさあまり、ずっと飾っていたくなる雛人形。しかし、子供のためを思うと、早めに片づけた方がよさそうです。
3. ひな祭りの「食べ物」について知ろう!
ひな祭りの「食べ物」について学びましょう!
ひな祭りによく食べられるのは、以下4つではないでしょうか? それぞれに意味がある食べ物ですよ♪
(大人が「白酒」を飲む場合もあるでしょう。白酒はお酒なので、子供は飲めません)
【ちらし寿司】
長寿を意味する海老、見通しがよくなるレンコンなど、縁起の良い食材が使われる「ちらし寿司」。ひな祭りにもってこいの嬉しい食べ物です。
【ハマグリのお吸い物】
二枚の貝(対である貝)がピッタリと重なるハマグリ。「娘が将来の旦那様と、仲良くあれますように」「一生一人の旦那様と一緒にいられますように」との願いが込められています。
【ひなあられ】
4色(赤・緑・黄・白)で構成されたひなあられは「四季」をイメージしているとのこと。一年を通した子供の幸せを願います。
面白いことに、関東と関西では、ひなあられの形・味が異なります。関東のひなあられは、ポン菓子を砂糖で甘く味付けしたもの。関西のひなあられは、丸いあられにしょっぱい味付けがしてあります。
(ひなあられには、3色のものもあります。4色のひなあられとは意味が異なります)
【菱餅】
本来の菱餅には、増血効果があるとされる「よもぎ」、血圧を下げるとされる「ひしの実」、解毒効果があるとされる「クチナシ」が使われます。
また、色にも意味が。緑色には健康・大地など、白色には清浄・雪など、赤色には魔除け・桃の花などの意味が込められているそうです。
ちなみに菱形は、心臓をイメージしているんだとか。
4. まとめ
以上、ひな祭りについて、なるべく詳しくお話しました! 今年のひな祭りも、楽しく過ごせるように、計画をしっかり立ててくださいね♪
あなたやあなたの家族にとって、ひな祭りが素敵な思い出となるよう願っています。