中学生や高校生になると、中間・期末テストなどがあります。
子供のテストの点数が悪いと、親御さんはどうしても心配になってしまいますよね…。
今回は、そんなあなたにお送りするページです。
「子供に教えてあげたいテスト勉強のコツ」だけでなく、「子供がテスト勉強を快適にできるよう、親御さんは何をすべきなのか」についても記載しています。
では、早速お話ししていきますね!
目次
1. 子供に教えたい、高得点を取るためのテスト勉強コツ5選
まず最初に、親御さんが子供に教えてあげたい、「テスト勉強のコツ」を5つご紹介していきます。
お子さんのテスト勉強に、以下のコツをプラスするだけで、きっと成果がでるでしょう♪
(この章にある5つのコツは、中学生・高校生のテスト勉強に対してとくに有効です)
1-1. テスト勉強のコツ【やる気がでない子には、2種類の目標を与える】
「テスト勉強って面倒くさいなあ」「なんでやんなきゃいけないんだろう」と、テスト勉強へのやる気がない子には「目標」を立てさせましょう。目標を立てることで「目標達成のために頑張らないと!」となり、テスト勉強と真面目に向き合ってくれるようになります。
そして目標を立てるときは、以下2つの目標を立てるようにしましょう。
1-1-1. テストに対する目標
「前回よりも良い点数を取るぞ!」とテスト勉強前に意気込む子供もいると思いますが、あと一歩…!!あまりに漠然とした目標では「目標を叶えるための方法」も漠然となってしまい、結果、子供はどんなテスト勉強をしたらいいのか分からなくなってしまいます。
「具体的な目標」を立てて、目標を叶えるための方法も具体的に考えるようにしましょう。
×漠然とした目標例:「前回よりも良い点数を取る」「全教科平均点以上を取る」
〇具体的な目標例:「前回よりも英語の点数を20点上げる」「数学は80点以上取る」
1-1-2. 先の目標
テスト勉強も含め、勉強をすること自体のモチベーションを上げるには「先の目標」を立てることがおすすめです。
「先の目標」とは「〇〇高校に合格するために頑張るぞ!」「将来は〇〇になりたいから今勉強をするんだ!」などです。
子供が「勉強する意味が分かんない…」と言っているときに、「先の目標」を立てる、または再確認させてあげるのもいいですね!
1-2. テスト勉強のコツ【良いスケジュールを立てる】
「テスト勉強をしなきゃ!」とテスト実施日直前に焦りだす子供、いますよね…。そんな子には、テスト3週間前に、テスト勉強のスケジュールを立てさせましょう。そして、考えたスケジュールは紙に書いて、勉強をする部屋の壁に貼っておくのがよいでしょう。
「テストまでに何をしなければいけないか」が目に見えて分かるので、子供もテスト勉強が計画的にできるようになります。
そして、スケジュールをたてる際は、
・苦手科目の勉強は、テスト実施の3週間前から
・週末は平日にやり残した勉強を片付ける日、またはとくに不安な箇所の勉強をする日
としましょう。
また、いざテスト勉強を始め、スケジュール通りにいかなさそうな場合は、日曜日にスケジュールを練り直しましょう。
1-3. テスト勉強のコツ【暗記系は、効率よく片づける】
「暗記がとにかく苦手」という子もいると思います。
効率よく暗記系が片づけられれば、テスト勉強がどんなに楽か…。
ということで、暗記系を効率よく片づける方法をお話ししますね。
1-3-1. 暗記系は覚える時間に気をつかう
英単語や漢字、社会などの暗記系は「隙間時間に覚えて、寝る前に復習をする」という方法がとても効果的です。電車に乗っている時間やトイレに入っている時間に集中して暗記し、夜寝る前に暗記したものをしっかりと復習するよう、子供に教えてあげしましょう。
この方法が効果的なのは、睡眠している間、私たち人間の脳は起きている間に得た「繰り返し入ってきた情報(=大切な情報)」を短期記憶から長期記憶に変えてくれるからです。なので、効率よく暗記をすることができます。
1-3-2. 自己流の穴埋め問題を作る
このページを書いている筆者は、学生時代は比較的暗記が得意。
とくに「歴史」の暗記が得意で、学生時代は歴史のテスト勉強の時間をあまり割いていませんでした。
参考までに、私がどんな暗記方法をしていたのかをお話しますね!
―自己流の穴埋め問題を作ろう!-
①まずルーズリーフ(ノートでも可)を縦半分に折ります。
②教科書(テスト範囲)を読みながら、テストに出そうな箇所の穴埋め問題を考え、ルーズリーフの左側に書きます。右側には穴埋め問題の答えを記載します。
③あとはひたすら解きまくります。
「穴埋め問題を自分で作る」ということの良い点は、「大事なところ(=先生がテストに出しそうなところ)」がはっきりする点です。また、問題を作ることで、頭にしっかりと内容が入ってきます。
1-4. テスト勉強のコツ【「問題集を徹底的にやる」が数学克服の一番の近道】
「『徹底的にやる』なんてコツでもなんでもないじゃんか」と思った方、いらっしゃると思います。しかし!数学に関しては「公式を覚える→問題を解く→間違った問題は理解できるまでやる」というテスト勉強の流れがとても大切。「覚えるだけ」など、甘い考えでは痛い目をみてしまいます…。
数学に関しては、以下のようなテスト勉強が効果的です♪
子供が痛い目をみないためには、子供自身が徹底的に数学の勉強をやるしかないのです。
―おすすめ数学テスト勉強法―
①テスト範囲の公式を覚える
②学校で使っている数学問題集のテスト範囲分を一周する
③問題集一周目で間違ったところ、不安なところを解く(二周目)
④その後、二周目、三周目と分からないところがなくなるまでひたすら解いていく
1-5. テスト勉強のコツ【読解問題対策は、音読がいい】
英語や国語のテストには、教科書にあるお話の読解問題が出てきますよね。
読解問題のテスト勉強は「音読」がとてもおすすめ。
テスト範囲である教科書の文章を音読することで、黙読よりも丁寧に読むので内容が正しく理解でき、読むスピードも速くなります。
また、音読をした後は、子供に音読した文章の問題を作らせるとよいでしょう。問題を作ることで、テストを作る先生の気持ちになれ、「どんな問題がテストに出るのかな」と予想することができます。
2. 小学生は、どんなテスト勉強をしたら高得点を取れるの?
「小学生の我が子、テストの点数がいつもよくない…」と悩んでいる親御さんもいます。今この記事を読んでいるあなたも、同じ悩みを持っているかもしれません。
そんなあなたのために、この章では、「どうして小学校のテストの点数が悪いのか」「小学校の勉強方法」について触れていきます。
2-1. どうしてうちの子はテストの点数が悪いの?
テストの点数が悪いのは、子供が「自信をなくしてしまっているから」なのかもしれません。
どういうことなのかを詳しくお話します。
―自信がなくなってしまうまで―
①たまたまテストで悪い点数を取ってしまい落ち込む
②「もう勉強に向き合いたくない」という気持ちが生まれ、勉強をしなくなる
③勉強をしなくなり、さらにテストの点数が下がる
「テストの点数が悪い」→「勉強をしなくなる」→「テストの点数が悪い」をループしてしまうと、どんどん「勉強への自信」がなくなってしまいます。勉強への自信を取り戻すためには、「テストでの良い点数を取り戻す」ということが大切です。
また、「勉強が大嫌い!」と言って勉強をすることを強く拒絶する子供は、「勉強の大切さ」や「勉強の方法」が分からず戸惑っているのかもしれません。そんなときは、勉強に関する本を子供に読んでみてもらうのがいいですね。
とくに漫画形式で「勉強の方法」や「勉強の大切さ」を教えてくれる本は、小学生でも抵抗なく読むことができると思います。「これ読みなさい」と押し付けるのではなく、「これ面白いから読んでみてもいいかもよ」と自然なかたちで子供に本を渡してあげましょう。
ちなみに、私おすすめの本は「勉強が好きになる(旺文社)」。かわいいモンスターたちが、漫画形式で小学校の勉強方法を教えてくれます。
2-2. どうやったらテストでいい点数を取れるの?
小学生の場合は、中学生・高校生のような「がっつりテスト勉強」というのは必要がないでしょう。日ごろからコツコツと勉強し、知識を蓄え、自信を持ってテストにのぞみましょう。
2-2-1. 国語の勉強法
お家では、学校で習った教科書の文章を音読させましましょう。内容がきちんと理解できるようになり、スラスラと文章を読む訓練にもなります。
また、漢字は子供に何度も書いてもらい、子供が「もう大丈夫!」言ったら、親御さんが漢字テストを作り、子供に解いてもらいましょう。
2-2-2. 算数の勉強法
「計算が得意な子」に育てるためには、問題を解くスピードに注目しましょう。数学ドリルの問題を解く際はストップウォッチを用意し、問題を解く時間を測ります。
間違った箇所は、「なんで間違ったのか」を子供にしっかり理解させ、間違えた問題は再チャレンジさせましょう。
2-2-3. 理科、社会の勉強法
理科と社会については、学んだことを「体験させてあげること」がとても大切です。
理科では昆虫や植物などについて習い、社会では地理や歴史などを学びます。
虫取りや植物採取に行ったり、普段食べている食材の名産地はどこなのかを当てるゲームなどをしてみましょう。歴史資料館に行ってみるのもいいですね♪そうすることで学んだことが現実と繋がり、より一層興味をもって学んでくれるようになるでしょう。
3. 小中高問わず、テストが返ってきたらやること
小学校、中学校、高校生を問わず、テストが返ってきたら必ず復習をさせましょう。
勉強でつまずかないためには「知識を確実に積み重ねていくこと」が大事。
テストは、その積み重ねがきちんとできているかチェックするためのものです。
つまり、テストで間違えたところは、その積み重ねができていないということ。
積み重ねができていないのに放っておくと、これから授業で得る知識が理解できなくなってしまう原因となります。つまり、テストの復習は「これからも授業についていける状態」をキープするために必要なのです。
また、復習をさせる際は、親御さんに説明できるくらい、しっかりと間違った箇所を理解させましょう。
テスト勉強をした子には、テストが返却された後に「今回のテスト勉強方法は成功だったか」or「失敗だったか」をやんわり尋ねてみましょう。行ったテスト勉強が成功だった場合は「なぜ成功したか」、失敗だった場合は「なぜ失敗したか」を考えてもらいます。そして、次回はさらに効果的なテスト勉強を行えるよう工夫できるといいですね。
4. テスト勉強を頑張る子供のために、親御さんがすべき3つのこと
子供が快適にテスト勉強をするために、親御さんも協力してあげてください。
とくに以下の3点は、ぜひ親御さんにやっていただきたいことです。
4-1. 親御さんがすべきこと【「テスト勉強をしなさい!」は絶対に言わない】
「テストを〇月〇日にやりますよ」と告知されたら、大半の子供が「テスト勉強しないとな…」と思います。それにも関わらず「テスト勉強をしなさい!」と親御さんに言われると、子供はどう思うでしょうか?
恐らく「分かってるのにうるさいよ!」となり、嫌な気持ちになるでしょう。
もちろんテスト勉強へのモチベーションが低下してしまう原因にもなります。
テスト勉強をしていない子供を見ると「勉強をしなさい!」と言いたくなるのは分かりますが、そこはぐっとこらえて、その代わりにポジティブな言葉をかけてあげましょう。「今ここでしっかりテスト勉強しておけば、高校受験のとき、きっと楽になるよ」など明るい言葉をかけてあげると、子供に「テスト勉強やろう」と思わせることができます。
4-2. 親御さんがすべきこと【「あなたはできる子だよ」と言ってあげる】
また、「あなたならできる!」と子供に思い込ませるのも効果的。
実際に心理学には「ラベリング効果」というものがあります。
ラベリング効果とは「『自分は〇〇な人間だ』と思い込むことで、現実にその〇〇という人間になったような行動をとる」という効果のこと。
ラベリング効果について少し分かりづらいと思うので、「ラベリング効果の調査結果」を見てさらに理解を深めましょう。
―ラベリング効果の調査結果―
とあるクラスに集められた子供たち。その学校の校長先生は「このクラスには特別知能が高い子を集めた」とその子供たちにいいます。しかし、実はクラスに集められた子供たちは、抜きんでて知能が高いというわけではありませんでした。しかし、「このクラスに集められた僕は(私は)賢いんだ」とそのクラスの子供たちは思い込み、他のクラスの子供たちより良い成績を取ったそうです。
とても興味深い「ラベリング効果」。
ぜひあなたのお子さんにも「あなたはできる子だよ」と言ってあげてください。
4-3. 親御さんがすべきこと【勉強できる環境を用意してあげる】
お家を「テスト勉強がしやすい環境」に整えてあげましょう。
本サイトの別ページで、勉強部屋について詳しく解説しています。このページ下部【関連記事】にリンクを記載しておきます!
5. まとめ
「テスト勉強なんて大嫌い!」
そう思っている子供はたくさんいると思います。
しかし、テストで良い結果がでると、「頑張って良かった!」と子供は思い、達成感を覚えるはず。きっとテスト勉強も「大嫌い」ではなくなります。
それまでは、親御さんは優しく子供を見守ってあげましょう。
そして「子供がテスト勉強で困ってるなあ」と感じたときは、コツを教えてあげるなど、そっと手を差し伸べてあげてくださいね♪
【関連記事】
‥勉強部屋について詳しく知りたい方におすすめの記事です。
【参考書籍】
・清水 章弘『中学生からの勉強のやり方』ディスカヴァー・トゥエンティワン、2013
・高濱正伸、大塚剛史『中学生 中間・期末テストの勉強法』実務教育出版、2014
・旺文社『学校では教えてくれない大切なこと⑬勉強が好きになる』旺文社、2017