昔と比べると、英語の重要度はずいぶん上がりました。今では、子供の英語教育に力を入れている親御さんもたくさんいます。今回は、そんな「英語教育に関心がある親御さん」にぜひ読んでいただきたい記事です。
このページでは子供たちも受けている英語資格試験「英検」「英検Jr.」「TOEIC」「TOEIC Bridge」「TOEFL」についてお話ししていきます。
子供に英語資格を受けさせたい場合は「うちの子にあった資格はどれかな?」と考えてみてくださいね♪
※このページに記載している内容は2017年12月時点のものです。受験費用・方法などに、変更があるかもしれません。
目次
1. 子供も受ける英語資格試験|英検
日本では知名度がとても高い英語資格「英検」。小学生のうちから、英検を受け始める子もいますよね。まずはそんな英検についてお話ししていきます♪
1-1. 英語資格「英検」の特徴
英検とは「公益財団法人 日本英語検定協会」が運営している、文部科学省後援の英語資格です。
英検の級は、5級~1級まであります。一番易しい5級を取得するためには中学校初級程度、一番難しい1級を取得するめには大学上級程度の英語力が必要だと思いましょう。
今のところ5級・4級の試験では3技能(リーディング・リスニング・スピーキング)を、3級以上の試験では4技能(リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング)を測定することが可能です。
また、英検は取得した級が高くなる(1級に近づく)につれ、様々な場面で活用できるようになります。
例えば、「〇級を取っていれば入試の際に優遇します」としている国内の中学・高校・大学も。また、オーストラリアやアメリカに留学する際に、英語力の証明として使えることがあります。
(試験ではマークシートを使用します)
1-2. 英語資格「英検」の 受験方法・受験料など
次は、英検の受験方法・受験料などについてです。
まず、英検は個人で申し込みをした場合、指定の会場で試験を受けることになります。そして受験料は、受ける級によって異なります。
以下に級ごとの費用を記載いたしました。念のため、テスト時間もお話ししておきます。
―5級―
・受験料
本会場2,500円/ 回・準会場2,000円/ 回
・テスト時間
一次試験:筆記テスト(25分間)、リスニングテスト(約20分間)
スピーキングテスト:インターネットを使い、スピーキングテスト(約3分間)を受けることができます。5級の受験者は全員受験可能です。
―4級―
・受験料
本会場2,600円/ 回・準会場2,100円/ 回
・テスト時間
一次試験:筆記テスト(35分間)、リスニングテスト(約30分間)
スピーキングテスト:インターネットを使ったスピーキングテスト(約4分間)。4級受験者全員が受験可能です。
―3級―
・受験料
本会場3,800円/ 回・準会場3,400円/ 回
・テスト時間
一次試験:筆記テスト(50分間)、リスニングテスト(約25分間)
二次試験:一次試験合格者のみ。英語面接(約5分間)
―準2級―
・受験料
本会場5,200円/ 回・準会場4,800円/ 回
・テスト時間
一次試験:筆記テスト(75分間)、リスニングテスト(約25分間)
二次試験:一次試験合格者のみ。英語面接(約6分間)
―2級―
・受験料
本会場5,800円/ 回・準会場5,400円/ 回
・テスト時間
一次試験:筆記テスト(85分間)、リスニングテスト(約25分間)
二次試験:一次試験合格者のみ。英語面接(約7分間)
―準1級―
・受験料
本会場6,900円(準会場では受験できません)
・テスト時間
一次試験:筆記テスト(90分間)、リスニングテスト(約30分間)
二次試験:一次試験合格者のみ。英語面接(約8分間)
―1級―
・受験料
本会場8,400円(準会場では受験できません)
・テスト時間
一次試験:筆記テスト(100分間)、リスニングテスト(約35分間)
二次試験:一次試験合格者のみ。英語面接(約10分間)
2. 子供も受ける英語資格試験|英検Jr.
英語資格試験「英検Jr.」について見ていきましょう。
英検Jr.なら、子供も楽しみながら試験が受けられそうですよ♪
2-1. 英語資格「英検Jr.」の特徴
英検Jr.は、日本英語検定協会が運営している資格試験です。
ゲーム感覚で英語のリスニング力測定ができるので、お子さんも飽きずに取り組めるでしょう。
また、試験時間が短く、受験料もそんなに高くありません。そう考えると「初めて英語資格の試験を受ける」というお子さんもトライしやすそうです。
レベルはBRONZE・SILVER・GOLDの3つ。
対象は、BRONZEが小学校低学年、SILVERが小学校中学年、GOLDが小学校高学年となっています。しかし、年齢制限はないので、対象としている年齢から外れていても受験が可能。
また、SILVERはBRONZEの正答率80%以上、GOLDはSILVERの正答率80%以上が受験目安です。
英検Jr.の結果は正答率で表現されます。
英検のように「合格or不合格」とハッキリ結果が出ると、不合格だったときのダメージが大きそう…。
「子供には英語を楽しく学んでほしい」と考えたときに、正答率で出るのはありがたいような気がします。
英検Jr.で良い結果を残せると、お子さんも「英語をもっと学びたい」と思えるはずです♪
2-2. 英語資格「英検Jr.」の 受験方法・受験料など
個人で英検Jr.を受ける場合は、「オンライン版」の申し込みをすることになるでしょう。
オンライン版の試験は、パソコンを使って受けます。お家にあるパソコンでもOKです。テストが終わったら、パソコンの画面にすぐに結果が表示されます。
レベルごとの受験料・テスト時間は以下の通りです。
―BRONZE―
・受験料
2,300円/ 回
・テスト時間
約30分間
―SILVER―
・受験料
2,500円/ 回
・テスト時間
約35分間
―GOLD―
・受験料
2,700円/ 回
・テスト時間
約45分間
3. 子供も受ける英語資格試験|TOEIC Listening&Reading(L&R)
アメリカの「Educational Testing Service(ETS)」が作っている英語資格「TOEIC Program」。
TOEIC Programのテストには「Listening&Reading(L&R)」「Speaking&Writing(S&W)」「Speaking」「Writing」「Bridge」の5種類があります。
日本では「TOEIC L&R」のテストを受けている人が多いイメージ。
子供の進路によっては、英検よりもTOEIC L&Rを受けた方が良い場合があります。
3-1. 英語資格「TOEIC L&R」の特徴
英語のリスニング力・リーディング力を測定できる資格試験「TOEIC L&R」。
TOEIC L&Rの結果は、合格or不合格ではなく、スコアで表わされます。ちなみに、トータルスコアは10点~990点です。
そして、TOEICで高得点を取っていると、色々な場所で使うことができます。
例えば高校・大学入試で優遇されることも。
また、たくさんの企業が、社員の英語力を知るために、TOEIC L&Rのスコアを参考にしています。就活・昇進・昇給が有利になるでしょう。
あなたのお子さんが数年後に就活を控えているのであれば、TOEIC L&Rの受験をすすめた方が良いかもしれません。高得点を目指して、日々学習してほしいものですね♪
(試験ではマークシートを使用します)
3-2. 英語資格「TOEIC L&R」の受験方法・受験料など
個人で申し込みをした場合は、指定された会場へ行って、試験を受けます。受験料・テスト時間は以下の通りです。
・受験料
5,725円/ 回
(インターネットを使って申し込むと、初めて試験を受けた1年後に、割引価格・5,092円/ 回で再度試験を受けられます。TOEICは目標スコアまで何度か受験するでしょうから、インターネットを使った申し込みの方が将来的にお得でしょう)
・テスト時間
リスニングテスト:約45分間
リーディングテスト:75分間
4. 子供も受ける英語資格試験|TOEIC Bridge
まだまだ知名度が低いように思える英語資格「TOEIC Bridge」。TOEIC Bridgeとは一体どんな英語資格なのでしょうか?
詳しくお話しするので、ぜひ参考にしてくださいね!
4-1. 英語資格「TOEIC Bridge」の特徴
TOEIC Bridgeは、英語初級者さん・中級者さん向きの資格。大人だけでなく、中学生~大学生の子も多く受験しているようです。
TOEIC Bridgeの試験では、リスニング力とリーディング力を測ることが可能です。
また、TOEIC L&Rの試験には、ビジネスで使う英語も出てきます。しかし、TOEIC Bridgeの場合、出題されるのは「日常的な内容」とのこと。
結果はスコアで表示され、トータルスコアの場合は20点~180点となっています。
ちなみに、TOEIC Bridgeで高得点を取得していると、国内の入試でも役立つことがあるそうです。(英検・TOEIC L&Rと比べ、優遇される学校は少なそうですが…)
「英語学習の成果が出ているか確認するため」「高得点を目標とし頑張らせるため」に、子供にTOEIC Bridgeを受けさせるのもいいと思います。
(試験ではマークシートを使用します)
4-2. 英語資格「TOEIC Bridge」の受験方法・受験料など
TOEIC L&Rと同じで、TOEIC Bridgeも個人で申し込みをした場合は、指定の会場で試験を受けることになります。
以下が受験料とテスト時間です。
・受験料
4,320円/ 回
・テスト時間
リスニングテスト:約25分間
リーディングテスト:35分間
5. 子供も受ける英語資格試験|TOEFL Internet-Based Test(iBT)
ETSは「TOEFLテスト」も開発しています。
TOEFLテストは何種類かに分かれていて「Internet-Based Test(iBT)」「Institutional Test Program(ITP)」「Junior」「Primary」などがあります。
TOEFLテストの中で、最も有名な英語資格は「TOEFL iBT」でしょう。
「子供を留学させたい」と考えたとき、子供が取得したTOEFL iBTのスコアが役に立つかもしれません。私の知り合いで、アメリカ留学をしている子数名もTOEFL iBTのテストを受けていました。
※「TOEFL Primary」は小中学生、「TOEFL Junior」は中高生を対象としたテストです。このページでも紹介したいのですが、まだまだ知名度が低いようで、十分な情報が得られませんでした。そのため、詳細は記載いたしません。
5-1. 英語資格「TOEFL iBT」の特徴
英語資格・TOEFL iBTで良いスコアを残すためには、大学レベルの英語を理解しているべきです。リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4つの英語力が試されます。
TOEFL iBTの結果もスコアで表示されます。ちなみにトータルスコアの場合は0点~120点まで。
TOEFL iBTで高得点を取っていると、例えば国内の大学入試で有利になることがあります。また、海外の大学に留学したい場合も、高得点を取っていると便利です。留学先の大学によっては「TOEFL iBT 〇点以上取得」と出願要件になっている場合があります。
(インターネットを使ったテストです。パソコン上で問題を読んだり、解答をしていきます)
5-2. 英語資格「TOEFL iBT」の受験方法・受験料など
個人で申し込みをした場合は、指定の会場で試験を受けます。
TOEFL iBTはテスト時間が長いです。集中力が持つかどうかも、テストの点数に関わってきそうですね。
・受験料
235ドル
・テスト時間
リーディングテスト:60分~80分間
リスニングテスト:60分~90分間
スピーキングテスト:20分
ライティングテスト:50分間
6. 英語資格試験は他にもたくさん! 子供の年齢・進路・英語力などを考えてみよう!
英語資格には、本当にたくさんの種類があります。
上でご紹介している資格以外だと、
・IELTS
・国連英検
・国連英検ジュニア
・ケンブリッジ英検
・ケンブリッジ英検ヤングラーナーズ なども英語資格です。
例えば、留学先となる学校によって、英語力の証明として使える資格が異なります。また、子供の英語力が低いのにも関わらず、あまりに難易度が高いテストを受けさせると、「英語学習へのやる気」を失ってしまうかもしれません。
子供にどの英語資格を受けさせるのか、よく考えてみましょう。子供の進路・年齢・英語力などによって、受けさせるべき資格は変わってきます。
7. 英語資格試験のために、子供に無理やり勉強させないで
最後にとっても大切なことをお話しします。
「英語の資格試験で、良い成績を取るために!」と子供に無理やり勉強をさせないでください。
とくに、小さなお子さんの場合は「どうして資格取得のために頑張るのか」がイマイチ理解できず、英語学習へのモチベーションが上がらないこともありそう…。あまりに厳しく英語を教えると「英語嫌い」を引き起こす可能性も。
英語学習を始めたばかりの子供には「英語への興味」を持ってもらいたいですね。興味があることだと、子供もグイグイ学ぼうとするでしょう。
当ホームページには、子供の英語学習について記載したページがあります。本ページの最後、関連記事にリンクを記載しておきますね♪ 子供の性格・年齢によってはあまり効果がないかもしれませんが、参考までに読んでみてくださいね。
8. まとめ
英語を積極的に学び、お子さんには「世界でも活躍できる人」になってほしいですよね♪ 将来の可能性を広げてあげるためにも、「英語を学ばせること」はとても素敵だと思います。
そして、英語資格を受けさせるのであれば、子供にあったものを選ぶようにしましょう。試験を受けて良い結果が残せると、お子さんの自信にも繋がるはずです!
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