あなたが「英語嫌い」になったのはいつでしょうか?
恐らく「中学生から!」と答える方が多いと思います。中学校といえば、英語の授業ががっつり始まり、中間・期末テストもありプレッシャーを感じますよね。
私も今でこそ英語が大好きで話すこともできますが、中学生から高校生まで英語が大っ嫌いでした。
とくに英単語を覚えるのが苦手で、テスト前は泣きながら覚えていたのを思い出します…。当時、私がやっていた英単語記憶法は、「がむしゃらにひたすら書く」という方法。しかし、この方法、一時的には英単語を覚えることができるのですが、すぐに抜けてしまうんですよね…。
では、どうやったら英単語を効率的に覚えることができるのでしょうか?
ちょっと気になりますよね。この記事で詳しく見ていくので、ぜひ参考にしてみてください♪
―この記事はこんな人におすすめ―
この記事は、英単語を効率よく覚えたい中学生以上の子供~大人の方におすすめの記事です。小学生までのお子さんは、まずは「英語を身近に感じること」から始めましょう。小学生までの英語学習については、「子供と英語|学習の押し付けは絶対ダメ! 正しく環境を整えて」をご覧ください。
目次
1. 英単語を楽に覚えられるようにする3つのコツ
いきなり本題から入っていきます!
英単語を覚えやすくするために、まずは「脳はどうやったら英単語をスムーズに覚えてくれるのか」について考えてみましょう。
今から3つのコツをお話ししますので、「英単語を少しでも効率的に覚えたいんだ!」という方はぜひチャレンジしてみてくださいね♪以下のことを日ごろから取り組むことで、「英単語を覚える力」はぐっと上がるでしょう。
1-1. 英単語を覚えるコツ【脳に刺激を与える】
脳は少し刺激してあげると、「物事を覚えやすい状態」になります。
では、どのようにして刺激してあげればいいのでしょう。方法はとっても簡単です。
刺激してあげるための良い方法とは「興味があることに関連する英単語から覚える」という方法。興味をもっていること(=好きなこと)を覚えようとすると、脳が刺激され、興味をもっていない分野もスラスラと覚えられるようになるそうです。
つまり、「好きなことに関する英単語をまず覚える」ということが、脳が様々な英単語を記憶しやすくするためのスイッチを押してくれるんですね。
1-2. 英単語を覚えるコツ【「実際に体験した英単語」は記憶に残りやすい】
私たちの脳が記憶しやすいこと。それは「実際に体験したこと」です。
例えば、外国人の友だちと話す際に使った英単語、つまり実際に体験した英単語は脳内に残りやすいです。
また、頻繁に英会話をすることで、スピーキング力やリスニング力をぐっと上げることができます。「英語力を早く上達させたいのであえば、日常的に使うようにしろ」と言いますが、実際に体験することで英単語だけでなく、あなたの英語力底上げにも役立つでしょう。
しかし、「日常的に英語を使うなんてなかなかできないよ」という方も多いと思います。そんなときは、最近流行りのオンライン英会話を使ってみるのもいいかもしれませんね。値段も英会話教室と比べてお安いです。もちろん合うor合わないはあると思いますが、一度検討してみてもいいかもしれませんね。
1-3. 英単語を覚えるコツ【「イメージできる英単語」も記憶に残りやすい】
頭の中でパッとイメージできる英単語も覚えやすいです。
では、頭の中でイメージできる英単語とは、どんな英単語なのでしょう?
例えば“Book”という英単語。
“Book”と口に出した瞬間に「本」の画像が頭に浮かぶと思います。このように実際に画像でイメージできる英単語は、比較的覚えやすいと言われています。
では、“Pale”という英単語がありますが、あなたは意味をすぐに答えられますか…?
ちなみに中学校でも習うことがある基本的な単語です。
はい、答えを見てみましょう。
“Pale”の意味ですが「青白い」という意味です。恐らく「意味がすぐに出てこなかった」「分からなかった」という人もいるでしょう。
どうして“Pale”という英単語が覚えにくいor覚えられていないのかというと、「画像でイメージしにくいから」です。先ほどの“Book”とは大違いですよね。“Pale”のようなイメージしにくい英単語でも、覚える際に「青白い人の顔」などを思い浮かべて、少し強引にでもイメージするクセをつけましょう。
また、この方法はとても実践しやすいので、「すぐに覚えなければいけない英単語がある」という方はぜひやってみてくださいね。
2. 英単語を覚えるためには何を使えばいいの?
ここからは、「英単語を覚えるために何を使えばいいのか」をご説明していきます。英単語を覚える際は、上の章でご紹介したコツを実践しながら、進めていってくださいね♪
では、見ていきましょう。
2-1. 英単語は何を使って覚えればいいの?
いつでもどこでも勉強できるように、英単語の「暗記ノート」や「暗記カード」を作ることがおすすめです。中には書店で売っているような英単語学習本を使う人もいると思いますが、そちらで覚えられるのであればそれでOK!
しかし、「英単語がとにかく頭に入りにくい」という人は、やはり自分の手でノートやカードに記入していくのがよいでしょう。また、自分で作るので、暗記ノートやカードも好きなサイズが選べます♪持ち運びに適した、良いサイズのものを考えましょう。
また、「平日は忙しくて、英単語の暗記ノートやカードを作っているヒマがない」という人は、土日に作りだめしておくのもいいですね。
学生さんの場合は、学校の授業で新しい英単語が出てきたら、その日のうちに暗記ノートやカードに記入するようにしましょう。そして、日ごろから少しずつ英単語を覚えることで、テスト前に英単語学習で泣くことがなくなります!
2-2. 英単語の暗記ノート、暗記カードに書き込む4つのこと
英単語の暗記ノート、暗記カードに記入しなければいけないのは以下の4つです。
・英単語のスペル
・英単語の読み方
‥カタカナでもよいですが、発音記号だとさらによいです。カタカナだけでは表現しきれない英語の「音」を学ぶことができ、正しい発音を知ることができます。「発音記号が分からない」という人は、発音記号についても学んでみてください♪
私も発音記号を学びましたが、初めて口にする単語でも、ぐっと上手に発音できるようになりました!
・英単語の意味
‥一つの英単語でもいくつも意味を持っているものがあります。その場合は自分が一番覚えたい、または使うであろう意味を最初に記載しましょう。
・英単語を使った例文
2-3. 暗記ノートを作ろう
「ノートが入るようなカバンをいつも持っているよ」という人はノートでも大丈夫!
以下が詳しい作成方法です。
①英単語の暗記ノートを作る場合は、まずノートを開いたときの、両隣2ページを半分に折ります。
②一番左の行に英単語のスペル、次に読み方、意味、例文を書きましょう。
2-4. 暗記カードを作ろう
「大きなカバンを持ち歩くのが嫌い」「一単語一単語パラパラめくりたい」という人は、大きめの単語帳や(※)情報カードを使いましょう。
①単語帳or情報カードの表側に、英単語のスペルと読み方を書きます。
②裏面に、英単語の意味と例文を書きます。
※情報カードとは、手の平サイズにカットされた画用紙のようなものです。Amazonなどで検索すると出てきます♪ちなみに、私も英単語を覚える際に情報カードを使うことがあります。
3. 英単語はいつ覚えればいいの?
次は英単語を覚える時間について見てみましょう。英単語を覚えるおすすめの時間帯は、「スキマ時間」と「寝る前」です。
3-1. 英単語を覚える時間【スキマ時間】
「忙しくてなかなか英単語を覚える時間が取れない!」という人はスキマ時間を利用してみるのがおすすめ。
普段はあまり考えたことがないかもしれませんが、スキマ時間って結構あるものです。
通勤通学の時間、トイレに入っている時間、テレビCMが流れている時間などなど。気をつけてみてみれば、英単語を覚えられる時間はかなりあると思います!
スキマ時間には、過去に覚えた英単語がスラスラと出てくるかどうか確認したり、新しい英単語を覚えたりしましょう。
3-2. 英単語を覚える時間【寝る前】
スキマ時間だけでは、せっかく覚えた英単語をすぐに忘れてしまう可能性があります。
それを防ぐためにも「寝る前」に必ず、日中に覚えた新しい英単語を一通り復習するようにしましょう。
なぜ寝る前がいいのかというと、脳が睡眠中に何度も入ってきている情報、つまり大切な情報を長期的に記憶できるよう働きかけてくれるからです。
3-3. 1日に英単語を何個くらい覚えればいいの?
たまに「英単語は1日に何個くらい覚えればいいのだろう?」と疑問に思ってしまう方がいるようです。英単語を覚える際は「無理のない範囲で覚える」ということが大事です。
まれに「私は英単語を1日100個以上覚えられます」という人もいますが、そういう人たちは「英単語を覚えることに慣れた人」。英単語学習を始めたばかりの人が「1日100個以上」など、あまりに高い目標を立てると大変さのあまり、「もう嫌になっちゃったよ」となってしまう可能性が大いにあります。
まずはできる範囲で始めて、慣れてきたら少しずつ1日に覚える英単語の量を増やしていきましょう。
4. 覚えた英単語を忘れにくくするには、どうすればいいの?
私たち人間は、ロボットのように、瞬時にものごと覚えることが得意ではありませんし、覚えたことを忘れないでいることも得意ではありません。
では、どうやったら覚えた英単語を忘れにくくできるのでしょうか?
詳しくお話ししていきますね。
―覚えた英単語を忘れにくくするには「何度も復習」が大事!―
新しい英単語を覚えたら、何度も何度も復習しましょう。
ただし「ただなんとなく復習すればいい」というわけではありません。
良い復習の方法を知り、せっかく覚えた英単語はなるべく忘れてしまわないよう努めましょう。
私のおすすめの方法は以下の通りです。
①スキマ時間を使って新しい英単語を覚えます。
②新しい英単語は覚えた日の夜に、一通り見直します。
③次の日に昨日覚えた新しい英単語を復習します。
④③の1週間後に①で覚えた英単語を復習します
⑤④の1ヶ月後に①で覚えた英単語を復習します
→それでも覚えられない英単語は、英単語に対するイメージをしっかりと固めなおし、とにかく何度何度も復習しましょう!
また、覚えた英単語を、実際に会話で使ってみるのも効果的だと思います。
私も19歳20歳の頃、英単語をバリバリと覚えていたのですが、覚えた単語は外国人の友だちと話す際、積極的に使うようにしました。このページの1章にある「英単語を楽に覚えられるようにする3つのコツ」でもお話ししましたが、やっぱり「自分が実際に使った英単語」はなかなか忘れません。
5. 英単語覚え以前の問題!そもそも英語が嫌いな人はどうすればいいの?
「英単語を覚えたい。だけど、そもそも英語自体が嫌い!」という人も中にはいるでしょう。そんな人は、まずは少しでもいいので英語を好きになりましょう。
嫌いな英語の単語を嫌々覚えるなんて、なんだか楽しくないですし、なにより「やる気」が失せてしまう原因となります。
では、どうやって英語を好きになればいいのでしょうか?
以下の3つのことを知ると、あなたの英語嫌いも軽くなると思います♪
5-1. 英語を間違うことはちっとも怖くない!
英語はテストや受験などで、能力が点数化されてしまいます。また、点数が悪ければ責められてしまうこともあります。そのため、ミスをすることを恐れ、結果、英語を使うことが怖くなってしまう人が出てくるのです。
しかし、英語は私たち日本人の「母国語」ではありません。
「英語ができないこと」はなにも恥ずかしいことではないのです。
「母国語ではないのだから、完璧でないのは当たり前なんだ!だから勉強するんだ!」というような強い気持ちで、英語を恐れずに学習するようにしましょう♪
5-2. 英語が分かれば楽しいことも増える!
日本にいると、英語ってあまり使いませんよね。
だからこそ「なんで英語を勉強しなければならないの?」と疑問に思ってしまうかもしれません。とくに学生の場合は、「授業があるから仕方がなく」という人が多いのではないでしょうか。
しかし、そんな状態で勉強していてもモチベーションが上手く上がらず、「英語なんてつまんない」と英語学習を放り出したくなってしまいます。そんな最悪な状態を脱するためにも、「英語は結構楽しいんだ!」ということを知りましょう。
「英語の楽しさ」を知る方法としておすすめなのが、外国人と実際に英語で話してみること。
最初のうちは話す勇気が出ず、「なんだか嫌だなあ」と思ってしまうかもしれませんが、話すことに慣れてきて「自分の言いたいこと」がちゃんと伝わるとものすごく感動します。そして、「英語って素敵だな。楽しいな」と感じることができるはず。
他にも英語ができて、私が「いいなあ」と感じたことは、
- 読める本の幅がぐっと広がる
- 英語の映画も楽しめる
- 就職の際にやっぱり便利 などなど。
私も、英語を本格的に学びだした当初は「英語ができるメリット」をあまり理解していませんでした。しかし、いざできるとすっごく役に立ちます。
5-3. 目標を立てる!
あなたは、なぜ英語を勉強するのか答えられますか?
答えられない人は、英語学習があまり長続きしないかもしれません…!
学習へのモチベーションを上げるためにも、何か目標を立てましょう。
「来年までにTOEICで850点以上取る!」「1年後にアメリカ旅行に行くぞ!」など、できるだけ具体的な、自分自身をワクワクさせられるような目標を立てましょう。
6. まとめ
今のあなたにとって、英単語学習はとっても大変なことかもしれません。しかし、コツさえ知り、英単語を覚える習慣をつけてしまえば、大変だった英単語学習もきっと楽になるでしょう。
英単語を効率的に覚えて、学校のテストや普段の勉強にぜひ役立ててくださいね。英語ができると見える世界がぐんと広がります。生活がより楽しくなりますよ♪
【参考書籍】
・浅羽 克彦 『東大生が見つけた 世界一わかりやすい英単語の覚え方』中経出版、2009
・加藤 俊徳『脳科学的に正しい英語学習法』KADOKAWA/中経出版 、2015