「夏休みだー!遊ぶぞー!!」多くのお子さんが、夏休みになると遊びのことで頭がいっぱいになることでしょう。しかし!そんなウキウキの中、忘れてはいけない「夏休みの宿題」。
その夏休みの宿題の中には「自由研究」もあるはず…。
「自由研究って何をさせたらいいのー!」
「親は子供の自由研究をどれくらい手伝えばいいのー!」などなど。
子供の自由研究について、悩まれる親御さんもたくさんいることでしょう…。
ということで、この記事では様々な「自由研究の疑問」を解決していこうと思います!
ぜひ読んでいってくださいねー♪
1. 自由研究のテーマ、どうしたらいいの?
まずは、親御さんが一番気になるであろう「子供には自由研究として、何をやらせたらいいのか」について見ていきましょう。
自由研究のテーマは、「子供が興味を持っていること」が一番よいでしょう。例えば、「虫が好きな子」であれば、好きな虫を一匹選んで、その虫の住んでいる地域・エサ・育て方なんかを調べてみると楽しいと思います♪
また、自由研究に関する書籍を読んでみたり、インターネットで「自由研究」と調べ、子供と一緒に研究テーマについて考えてみるのもいいでしょう。
このページでも、いくつか「おすすめの自由研究テーマ」をご紹介しますので、「うちの子、こんなの好きそうだなあ」というものがあれば、ぜひお子さんに提案してあげてくださいね♪
1-1. おすすめの自由研究テーマ【万華鏡を作ってみよう】
筒の中で広がる美しい模様。筒を動かすことで、その模様はコロコロ変わります。そんな素敵な「万華鏡」をお家でぜひ作ってみてください♪
牛乳パックやトイレットペーパーの芯、アルミホイルやホームセンターで売っているミラーシートなどを使って作成するものもあります!作成する万華鏡によっては、費用も安くすむのが嬉しいですね。自由研究レポートを作成する場合は、万華鏡の作り方や、万華鏡の仕組みなんかを記載するのがおすすめです。
1-2. おすすめの自由研究テーマ【顕微鏡を使ってみよう】
「顕微鏡」を使って小さな世界を覗いてみるのも素敵!
川や海の水を採取し、顕微鏡で覗くと、目には見えない小さな微生物を見ることができるでしょう。川と海両方の水を採取し、住んでいる微生物の違いについてレポートにまとめてみるのも楽しいですね
「顕微鏡って高いんでしょ?」と思っている親御さんもいるかもしれませんが、10,000円以下の顕微鏡も発売されています。まずは低価格なものを子供に与え、「顕微鏡と触れ合わせること」から始めてみるのがいいでしょう。
そして、顕微鏡を購入する際は、Amazonや楽天などで「顕微鏡」と検索し、実際に使っている方のレビューをよく読むようにしてください。低価格な顕微鏡の中には「あんまり見えない」というものもあるようです。
※顕微鏡で何かを見る際は、見たいものをスライドガラスとカバーガラスで挟みます。スライドガラスとカバーガラスの購入を忘れないようにしましょう。
虫や植物などの場合は、すでに標本が挟まった状態のプレパラートが販売されています。細かい作業が苦手な親御さんやお子さんは、すでに完成されたプレパラートの購入を考えてみてもいいですね。
1-3. おすすめの自由研究テーマ【星を知ろう】
「星」について学んでみるのもおすすめです♪
例えば「流れ星」について調べ、実際に家族で流星群を見に行くと、自由研究もしつつ、素敵な思い出作りもできるでしょう。ちなみに、夏休みシーズンだと「ペルセウス座流星群」を見ることができます。
私は天体観測大好き人間なのですが、そもそも天体観測に興味を持ったキッカケは、父と一緒に流星群を見に行ったことでした。
1-4. おすすめの自由研究テーマ【食べ物について調べてみよう】
お料理好きな子供、食べることが好きな子供には、「食べ物」についての自由研究をさせてみてもいいですね♪
例えば「味噌の種類」なんかを調べてみるのも面白いでしょう。各地にはどんな味噌があり、どんな料理に使われるのか。また、実際に味噌を手に入れて、お料理を作ってみるのも楽しいでしょう。作った料理の写真を、自由研究のレポートに貼り付けるのもいいアイディア。
また、住んでいる都道府県の特産物や名産物について調べてみるのもよいでしょう。実際に食べることができれば、味の感想も自由研究のレポートに記載できちゃいます♪
1-5. おすすめの自由研究テーマ【メダカを育ててみよう】
「生き物が好き!自由研究が終わっても、ちゃんと面倒をみることができる!」というお子さんは、自由研究として「メダカ」について調べてみてはいかがでしょうか。
- メスやオスはどうやって見分けるのか
- メダカの卵はどのように成長していくのか
- メダカにはどんな種類があるのか などなど。
自由研究のレポートに書けることがたくさんあります♪メダカは、お魚を取り扱っているペットショップであれば、ほぼどこでも購入できるのが嬉しいですね。
1-6. おすすめの自由研究テーマ【水を掴んでみよう】
最近話題になりましたよね、「つかめる水」の実験。動画サイトYouTubeで「つかめる水」と検索すると、作り方がたくさん出てできます♪(つかめる水のキットなどを使用しない場合は、「食用のアルギン酸ナトリウム」や「食用の乳酸カルシウム」などを購入する必要があります)
つかめる水を作成している様子を写真撮影し、自由研究のレポートに貼ったり、どうして水が掴めるようになるのかを調べてみるといいでしょう。
ちなみに、筆者である私は、実際につかめる水を作ったことがあります。つかめる水を手で持ったときは「うわあ…」となんだか不思議な気持ちになりました。とても面白かったです!
1-7. おすすめの自由研究テーマ【職業について調べてみよう】
お子さんの将来の夢はなんですか?もしお子さんに「将来はこの職業につきたい!」という夢があるのであれば、その「職業」について、自由研究で調べてみるのも楽しいでしょう。子供自身が夢について考える良いキッカケとなります。
例えば、消防士になりたい子供の場合は、「消防士とはどんな仕事をするのか」や「どうやったら消防士になれるのか」などを調べてみるといいでしょう。
職業体験ができる施設を訪れ、なりきり体験をしてみるのもいいですね♪
1-8. 「自由研究の材料を余らせたくない!」そんなときはキットを使おう
自由研究で使う材料の中には、日常であまり使うことがない材料もあると思います。材料がたくさん余ってしまいそうな場合、自由研究だけのために購入するのは、ちょっともったいないですよね…。
そのようなときは、市販されている自由研究の「キット」を使ってみるといいでしょう。材料の余りがほとんどなく、研究することができます。
上でご紹介しているものだと、「つかめる水」や「万華鏡」のキットなんかの販売もあるようですよ♪
2. 自由研究のレポートまとめ方
模造紙・ノート・画用紙などに、自由研究の結果をまとめるでしょう。
その際、書かなければいけないのは以下のことです。
- 自由研究のタイトル
- 自由研究のテーマ決定にいたった経緯
- 自由研究するために使用した道具
- 研究方法
- 自由研究の結果とまとめ
- 自由研究をしてみた感想や反省
- 参考にした本の紹介
「流れ星について研究した場合」を例にとりながら、1つずつ詳しく説明していきます。(あくまでも例なので、実際に流れ星を見に行く際は、しっかりと事前に何が必要なのかなど、リサーチをしてくださいね)
2-1. 自由研究のタイトル
おこなった自由研究に「タイトル」をつけましょう。
例:
「流れ星」ってどんな星?
2-2. 自由研究のテーマ決定にいたった経緯
「なぜそのテーマにしようと思ったか」を書きます。
例:
ぼくは以前から星について興味があります。今年の夏は、父と流星群を見に行くことになりました。そのため「流れ星について調べてみよう」と思いました。
2-3. 自由研究するために使用した道具
研究するために、「何を使用したか」を記載します。
例:
・ノート
・ペン
・方位磁石
・星に関する本
2-4. 研究方法
次に、「どうやって研究を行ったか」を書きましょう。イラストや写真、表を載せると分かりやすくなります。
例:
【流れ星を見に行く前に、下調べをしました】
実際に流星群を見に行く前に、流れ星について本で調べました。流れ星は、宇宙に存在している小さな石のような塊が、地球の大気とぶつかると光ります。(小さな石のような塊は、すいせいがこわれていくときに出たかけらです)
【実際に観に行きました】
〇月〇日に、△△(場所名)で実際に流れ星を見てきました。
(1)△△に着いたら、方位磁石を使って、流れ星が流れる方角を調べました。
(2)地面にねそべって星を観察します。観察を始めてすぐは、なかなか流れ星を見つけられませんでした。しかし、しばらくすると流れ星を見つけられるようになりました。
(3)流れ星はすぐに消えてしまうものもあれば、数秒間流れているものもありました。明るさもそれぞれちがうようです。色は白っぽいものが多かったです。(流れ星の中にはオレンジ色や緑色に光るものもあるそうです)
(4)ぼくが見た流れ星の数を、1時間ごとにまとめてみました。
2-5. 自由研究の結果・まとめ
自由研究をした結果をまとめていきます。
例:
思ったよりも、たくさんの流れ星を見ることができました。流れ星の流れる速さ、明るさ、色にちがいがあるとは知りませんでした。また、流れ星はもともと光っている物体が地球へとやってくるのだと思っていたのですが、地球の大気にぶつかって光ると知っておどろきました。
※実際に研究した場合は、写真・グラフ・イラストなどを使って、結果を説明すると分かりやすくなります。
2-6. 自由研究をしてみた感想や反省
今回した研究全部を通して、「どう思ったか」を書きます。
例:
流れ星を見るのはとても楽しかったです。しかし、明け方になると眠気がおそってきて、そのまま眠ってしまいました。次回、流れ星を見るときは、「眠くならないように、前日はたくさんねておこう」と思いました。
2-7. 参考にした本の紹介
自由研究をするにあたって、参考にした本の情報を記載しましょう。
本の場合は、題名と出版社名を書きます。
例:
「流れ星についての本」星空出版
※インターネットサイトを利用した場合は、サイト名とURLを書きます。
3. なぜ自由研究の宿題があるの? 3つの理由
この章では「どうして自由研究の宿題が出されるのか」について少し考えてみましょう。
自由研究に取り組む意味は、以下の3つの理由があるからだと、この記事の筆者は思っています。
―自由研究をやる意味―
- 子供の探求心を伸ばす
自由研究(工作も含む)を通して、子供自身が「〇〇について深く知りたい」「〇〇を作りたい」という意欲を持つことができます。そして、自由研究を完成させるために、子供は一生懸命取り組むでしょう。この「一生懸命何かに取り組む」という時間が、子供にとってすごく大切なのだと思います。子供も「僕(私)は一生懸命取り組めた。完成させられた」と思うことができると、それは子供の自信にも繋がるでしょう。
- 親子の絆が深まる
日々忙しいと、「子供と一緒に何かに取り組む機会」ってそんなにありませんよね。自由研究はそんな貴重な機会のひとつと捉えることができます。子供が自由研究に取り組む際は、親御さんがきちんと見守り、必要であればアドバイスや手伝いをする。そうすることで、親子間でコミュニケーションを取ることができ、お互いの信頼度もアップするでしょう。
- 継続する力がつく(何日もかけて自由研究をした場合)
何日もかけて自由研究に取り組む場合、「継続して何かをする力」が養われるでしょう。例えば、「メダカの卵の孵化」を自由研究の課題とした場合、何日もかけて卵の成長を見守らなければなりません。卵の様子について、日記を書くことになるかもしれませんね。この「研究のために何日間も費やす」ということを通し、子供は自分自身が持っている「継続する力」を知ることができるでしょう。
4. 親はどれくらい自由研究を手伝えばいいの?
「子供が自由研究に取り組む際、親はどれくらい手伝うべきなの?」という疑問に、この章ではお答えしていきます。
子供が自由研究を取り組む際、親御さんは「見守る」のが基本です。ただし、行う作業が「子供の怪我に繋がるな」「危険だな」と感じたら、親御さんが手伝ってあげましょう。また、子供が自由研究に取り組んでいる最中、思い悩んでいるようであれば、アドバイスをしてあげてください。
「子供の自由研究を親が全てorほとんどやること」はおすすめしません。そんなことをしてしまっては、子供が「自由研究を通して養われる力」を身に着けることができなくなってしまいます…。
5. まとめ
これで自由研究に関するお話はおしまいです。
「自由研究かあ。なんだか面倒だなあ。」と親御さんもお子さんも感じるかもしれません。しかし、実際に自由研究に取り組んでみると、学ぶことが多い、楽しい時間になることでしょう。
自由研究を通して、親子でワクワクやドキドキを感じ、素敵な思い出を作ってくださいね♪
【参考書籍】
・子ども学力向上研究会『自由研究の選び方&まとめ方がわかる本1.2.3年生』メイツ出版、2008
・子ども学力向上研究会 『自由研究の選び方&まとめ方がわかる本4.5.6年生』メイツ出版、2008