子供の成長は早いものです。
あなたも「この間まで赤ちゃんだったのに、もう幼稚園か……」と、感慨にふけっているかもしれませんね。
さらに、幼稚園は子供にとって初めての集団生活の場になることが多く、親にとっても新生活が始まるということにドキドキしていることでしょう。
幼稚園が決まってからは準備などで忙しくなりますが、事前にしっかりと終わらせておけば新生活を気持ちよくスタートすることができます。
ここでは準備する物の代表的な例を挙げますが、幼稚園によってかなり異なるので、通う園にきちんと確認してから準備を始めてくださいね。
目次
1.幼稚園の持ち物の準備
幼稚園は園指定のバッグや制服などが決められていることが多いので、園で配布される物と自分で用意する物をきちんと確認してください。
自分で用意する物でも、園からサイズなどの指定があったりするので、説明会などでちゃんと話を聞いてから準備をしましょう。
1-1.通園バッグ
園指定のリュック、もしくはバッグがあるところは園の指示に従って購入します。
着替えや制作物などを入れるための手さげバッグは自分で準備するところが多いようです。
最近では手芸屋で既製品やオーダー品が売っているので、時間がない場合などは利用するのもいいでしょう。
手作りと指定されている場合は、大きさは横が約40cm、縦が約30cmのマチなしが一般的なサイズとなっています。
1-2.制服
園指定の制服がある場合は、入園前に採寸などをして購入します。
ワッペンをつけたり、裾を縁取りしたりというアレンジがOKの幼稚園の場合は子供とあなたの好みでオリジナリティを出してみてください。
入園すると全員が同じ制服を着ているので、集まると自分の子供がどこにいるかわからなくなってしまいます。
アレンジをしていると、見つけやすくなるというメリットもあります。
1-3.着替え
園指定の制服の下が、同じく園指定の体操服のような服の場合は、制服と同じタイミングで購入します。
特に指定がなく、私服の場合は上下ともに2~3セットを着替えとして幼稚園に置いておく場合が多いようです。
園からの指示がなければどのような洋服でもいいですが、子供の安全面などを考慮して以下を参考に準備してください。
・フード付きのものは引っかかったりする可能性があるのでNG
・子供は大人より暑がりなので、特に冷暖房がある園の場合は、厚手のものは避ける
・女の子は動きやすいように、スカートの時は下にレギンスやズボンを着用することが望ましい
・自分で着脱できるように、ズボンのウエスト部分はゴム、上着はかぶりのものできつすぎないサイズのものがよい
・動きやすく、伸縮性のある生地のものがよい
自分で着替えができると、自信がついて他のことも自分でするようになってきます。
自立心を促すためにも、自分で着替えやすいものを選んであげてください。
また、年少さんはトイレがまだ上手にできない時期でもあり、新生活が始まるとおもらししてしまうことが多くなる傾向があります。
パンツの替えも忘れずに準備しましょう。
併せて靴下が濡れてしまうこともあるので、靴下も一緒に入れておいてください。
1-4.帽子
園指定の帽子がある場合は、入園前に購入します。
通園用と外遊び用の2種類を用意するところが多く、園指定の帽子がない場合は、以下を参考に選んでください。
・帽子のつばが広く、顔や首に日陰ができるもの
・紫外線をカットするもの
・風で飛ばされないようにひもやゴムがついているもの
熱中症を防ぐためにも、帽子は必要です。
冬の通園用の帽子は、ニットなどの温かい素材を選んであげると防寒になります。
1-5.タオル
遊んでいて汚れた時、外から戻ってきた時など、子供は1日に何回も手を洗います。
その時に使うためのタオルを1日に1~2枚持っていく幼稚園が多いようです。
ロッカーやタオル置き場にひっかけておく場合は、タオルの端にループ状にヒモをつけるように指定されることがあります。
ハンドタオルにヒモを縫うのもいいですし、今では「ループ付きタオル」のような名称で市販されているものもあります。
1-6.上履き
園指定の上履きがある場合は、入園前に購入します。
自分で準備する場合でも、色の指定などがあることが多いので、事前に確認しておきましょう。
アレンジをする場合でも、園によってNGかもしれないので、確認してください。
1-7.お弁当グッズ
園によってお弁当か給食かは異なります。
もしかすると、曜日によってお弁当の日や給食の日が決まっているかもしれません。
全部給食の幼稚園でも、おてふきなどは自分で準備することもあるので、確認してから準備してください。
お弁当がある場合は、以下を参考にそろえてください。
・お弁当箱
・おはし、スプーン、フォーク
・ランチマット
・おてふき、おてふきケース
・お弁当袋
・コップ
・コップ袋
・水筒
年少さんは、まだおはしが上手に使えない場合、おはしとスプーンとフォークがセットになっているものを準備してみてください。
また、お弁当袋やコップ袋は、サイズなど園から指示がある場合は、それに従って作ります。
手芸屋の既製品やオーダー品などを利用してもいいでしょう。
水筒はひもつきで肩から下げられるものが持ち運びしやすくて便利です。
年少さんなど、まだ慣れないうちは飲み口から直接飲めるタイプがおすすめです。
2.幼稚園の持ち物以外の準備
持ち物の準備以外にも、幼稚園に入る前に準備しておきたいものがあります。
「雨対策」と「生活面の見直し」です。
2-1.雨対策グッズ
雨の日に通園するためのグッズをそろえましょう。
・傘
・カッパ、ポンチョ
・長靴
・自転車の子供乗せシート用の雨カバー
・荷物を入れる防水バッグ、防水カバー
以上が主に必要なものです。
カッパやポンチョは、リュックやカバンを持った時にも余裕がある大きさのものが望ましいです。
自転車通園の人は、自転車の雨対策も忘れずにしてください。
ひどい積雪など、自転車が使えない場合の通園方法も検討しておいたほうがいいでしょう。
荷物が濡れないように、大きめの防水されたバッグやカバーなどを準備しておくと便利です。
2-2.生活面の見直し
新生活が始まるので、それに対応した生活を送るように見直しが必要です。
平日のタイムスケジュールを書き出したり、朝の準備や帰ってきてからの片づけがしやすいかを検討したりするなど、新生活をイメージして考えてみましょう。
子供が大きくなると、自分で準備や片づけをするようになります。
棚など準備をするものがあれば、その置き場所や動線なども含めて見直してみてください。
3.親の準備
子供の視点からだけではなく、親の視点からも準備が必要です。
入園してからの準備もありますが「こういう準備もあるのか」と、あなたも心の準備をしておいてください。
3-1.役員や係の準備
幼稚園は親が園の活動に参加する機会が多いです。
入園後に保護者会などの集まりで役員や係などを決めることがあります。
主に、
・クラスの役員
・運動会、夏祭りなど、イベントごとの係
・進級時、卒園時の特別な係
などがあり、立候補や話し合いで決めます。
クラスの役員は、各クラスの役員が集まった中からさらに委員長などの役職を決めます。
このような役員や係を「面倒だ」と思う人が多いかもしれません。
でも、幼稚園に行く機会が増え、子供のことを考えて関わる時間が増えるので、意外と楽しかったという声も多く聞かれます。
また、同じ役員や係になった親同士で仲良くなったり、子育ての情報交換ができたりというメリットもあります。
長いようで短い幼稚園生活ですから、子供と一緒に思い出に残る経験だと思って楽しんでやってみるのもいいかもしれませんね。
3-2.家事の準備
子供の生活が変わるということは、親の生活も変わるということです。
朝は幼稚園に出発するまでのタイムリミットが決まりますし、お弁当がある人はお弁当作りも朝の家事に加わります。
また、お迎えというタイムリミットもあるので、洗濯や買い物などをそれまでに終わらせるのか、それ以降に行くのか、決めなければいけません。
子供と離れる時間ができて自由になれるかと思いきや、意外と拘束される感覚になります。
自由に動ける時間を増やすためにも、やらなければいけない家事を手早く片づけられるようにシミュレーションしておきましょう。
例えば、
・送り迎えをほかの家族(夫、祖父母など)に分担してもらう
・食事の献立を作り置きしておく
・食洗器、掃除ロボットなど家事を助けてくれる家電を買う
・子供にお手伝いをしてもらう癖をつける
などの工夫をすると、家事の時短ができます。
子供は新生活に慣れないうちは体調が不安定になり、幼稚園から早めにお迎えに来てほしいと連絡がくることもあります。
そうすると、やろうと思っていたことが全然できなくなってしまうことも。突然のことにも対応できるように、できる準備は早めにしておきましょう。
4.<まとめ>
幼稚園の準備についてお話しました。
最初にもありましたが、準備する物は園によって違うので、ちゃんと説明を聞いてから準備するようにしてくださいね。
幼稚園が始まると、最初はお子さんもなんとなく不安な気持ちになります。
そこで親も一緒に不安になってしまうと、それはお子さんにも伝わってしまいます。
しっかりした準備をしてあなたが余裕を持っていると、お子さんも安心して幼稚園を楽しめるようになります。
準備などはいろいろと大変だと思いますが、入園するまでの短い期間で終わることです。
どうしてもできない時は、既製品やまわりの人に頼ってくださいね。
手作りでないからといって、お子さんが感じる愛情が変わるということは、まずありません。
あなたとお子さんが楽しい幼稚園生活を送れることをお祈りしています。