子供に何か習い事をさせたいと思っているお母さん。
でも「習い事ってたくさんあるし、どんな習い事を習わせたらいいのかわからないのよね~」と、悩んでいるかもしれませんね。
確かに「なるべく習い事選びには失敗したくない」「費用ってやっぱり高いのかしら」などと、いざ習い事をさせたいと思っていても不安で二の足を踏むこともあるでしょう。
そんなお母さんのために、今回はおすすめの習い事をご紹介。
ただ、さすがにすべての習い事を紹介することはできないので、おすすめの10選で許してくださいね。(笑)
また、子供が習い事をすることによってどんな効果があるのか、そもそもなぜ子供に習い事をさせてあげたほうがいいのかなどについてもお話していきます。
少し長めの記事になりますが、子供の習い事について詳しく書いていますので、どうしたらいいか悩んでいるお母さんはぜひ見てくださいね。
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目次
1.お母さんにおすすめしたい子供の習い事10選
お母さんたちが「子供に習わせて良かった」と感じた人気の高い習い事10選をご紹介していきます。
それぞれの習い事について
・習わせた理由
・良かったところ
・注意点
・平均月謝
など、100人の先輩ママさんたちによる意見をまとめてみました。
あくまでも参考意見となりますが、今あなたがお子さんに習い事させようかと悩んでいたら、習い事選びの参考にしてください。
*習い事10選は、2014年に主婦の友社「Como」でおこなった「習い事満足度調査」などを参考にしています。
*平均月謝に関しては、地域や施設によっても異なるため、判断基準の1つにしてもらえればと思います。
1-1.スイミング
お母さんたちの人気が一番高かった子供の習い事は「スイミング」です。
調査したママさんたちの、実に2人に1人はスイミングを習わせていました。
スイミングの平均月謝は、約6,535円です。
*スイミングを習い事にした理由
・心肺機能が高くなりそうで、丈夫な体にさせたいと思ったから
・万が一の時のために、泳げたほうがいいと思ったから
・学校の水泳の授業で、子供が泳げずに恥をかかないで済むようにするため
*スイミングを習い事にして良かったところ
・施設の規模も大きく送迎バスなどを完備しているとこも多いため、親の負担が少ない
・家でやれるスポーツではないため、親が子供の自主練習などに付き合う必要がない
(そもそもほとんどの家庭にプールなんて無い)
・使用する道具は、値段も安く準備するものも少ないため、金銭的にも楽である
・子供に泳ぐという一生ものの技術を、身に付けさせてあげることができた
*スイミングを習い事にする時の注意点
・子供が肥満気味だったので習わせたが、思ったほどの運動効果が出なかった
・週に1回程度の練習ではほとんど成果が出なかった
(すぐに泳げるようになるわけではない)
・最初の水遊び程度ならよかったが、本格的な泳ぎになると難しい
(クロールや平泳ぎの練習になると、個人の能力差が出てしまう)
1-2.サッカー
昔は男の子がやりたいスポーツと言えば「野球」が多かったですが、今ではその人気は「サッカー」のほうが上になっています。
日本代表の試合など「サッカー」のメディア露出が増えてきたことも、影響しているでしょう。
サッカーの場合「地元のクラブチーム」「地元のスポーツ少年団」「プロのユースチーム」「サッカー教室」など、様々なチームがあり、どんなチームに入るかで月謝代や道具代にかかる親の負担が変わってきます。
サッカーの平均月謝は、約4,803円です。
*サッカーを習い事にした理由
・家の近所にクラブチームあり、周りの友達がサッカーをしていたから
・サッカーが上手くなったら見た目も格好いいし、みんなに自慢できそうだから
・自分がサッカーをやっていて、子供をJリーガーにしたいから
・女の子だけど「なでしこジャパン」も有名で、やらせてみたかったから
*サッカーを習い事にして良かったところ
・走り回るスポーツなので、子供の体力が向上してくれたから良かった
・プロの指導者に教えてもらい、子供がメキメキと上手くなる姿を見られて嬉しい
・団体スポーツなので、人と話す力が身に付いたような気がする
(みんなで団結して、目標を達成する能力が身に付く)
*サッカーを習い事にする時の注意点
・チームによって本気度も違うので、チーム選びは慎重にやったほうがいい
(本気で上のレベルを目指すのか、楽しんでやりたいのかを明確にしておく)
・地元のクラブチームや少年団は、料金は安いが親の負担が大きくなる
(練習や試合の時に付き添ったりお茶当番をしたりしないといけないため)
・意外とスパイクやユニフォームなどにお金がかかる
(使用頻度によっては、スパイクは3ヶ月に1回ぐらいのペースで買い替える)
1-3.体操
体操は主に柔軟性など、子供の基礎能力が高まることを期待して習わせることが多い習い事です。
子供が小さい時からやれる習い事のため、幼稚園の子供を持つ親の人気は高いです。
子供が小さい時(幼児の頃)に体操を習う場合は、幼稚園が体操の先生を招き週1回程度おこなう体操教室が、本格的に習い事を始める入口になることが多いそうです。
体操の平均月謝は、約4,991円です。
*体操を習い事にした理由
・幼稚園のうちにやっておけば、小学校の体育の予習になると思ったから
(小学校の体育でもおこなう鉄棒やマット運動の、基礎が身に付けられる)
・体も柔らかくなって、運動神経がよくなりそうだから
・体操をやっていれば、他のスポーツにも応用が利きそうだから
*体操を習い事にして良かったところ
・専門の指導者がしっかりと教えてくれて、施設も整っているので安心でした
・運動が苦手だったうちの子が、今では運動が大好きになり、練習も頑張っている
・自分で買うものはウェアぐらいで、道具代にほとんどお金がかからない
*体操を習い事にする時の注意点
・生徒の数がたくさんいるところも多いため、個人に指導が行き渡りづらい
(大きな施設だと、全員には目が行き届かないことも多い)
・集団で練習をおこなうため、自分の番が遅くなり、待っている間子供がだらけやすい
(緊張感のない練習になってしまう場合もある)
1-4.武道
柔道や剣道、空手など日本伝統の習い事である武道は、体を強くするという目的以外にも、精神面も強くなり、礼儀作法が身に付きそうという理由で習わせている親も多いようです。
月謝もそれほど高くなく、初期費用も剣道以外は胴着代だけで済み、親の金銭的な負担は少ないです。
武道の平均月謝は、約4,320円です。
*武道を習い事にした理由
・体だけでなく心も鍛えられて、礼儀作法が身に付きそうだから
・どんな困難があっても立ち向かえる強い子供に育ってほしかったから
・たまたま近所に武道の教室があったから
(とりあえず何かの武道を習わせたいというパターンも多い)
*武道を習い事にして良かったところ
・泣き虫だった子供が弱音を吐かなくなった
・怪我をしにくい強い体になった気がする
・ちゃんと挨拶ができなかった子供が、誰にでも挨拶をする礼儀正しい子になった
*武道を習い事にする時の注意点
・指導者がとても厳しく、毎回怒鳴られたり叱られたりして子供が怖がってしまった
(昔からの伝統がある分、根性論で固い考えを持った指導者がまだまだ多い傾向にある)
・攻撃されることへの恐怖心で、続けられなくなった
・他の習い事に比べて、子供向けに丁寧に教えるという教育システムができていない
(とにかく自分主導で、見て覚えて体で感じろという考えの指導者が多い傾向にある)
・進級して帯の色が変わるたびに、帯を(9千円前後)購入しないといけない
(早い時は3ヶ月に1回は変わるので、費用が高くなる場合がある)
1-5.バレエ
かわいい衣装を着ることができ、身のこなしもきれいになるなど、女の子なら一度は憧れてしまう習い事が「バレエ」ではないでしょうか。
ただし、バレエは月謝が高いことに加え、発表会の衣装代やチケット代など、子供にかかる費用が高額になることも多い習い事です。
ある程度金銭的に余裕のある家庭しかできない習い事の1つでしょう。
バレエの平均月謝は、約10,934円です。
*バレエを習い事にした理由
・私が子供の頃に習いたかったから自分の子供に習わせた
・かわいい衣装を着て、舞台に立っているわが子を見たかったから
・きれいな姿勢を作ることができ、品のある女性に育ってほしかったから
*バレエを習い事にして良かったところ
・発表会で上手に踊っている自分の子供を見て、とても感動した
・バレエによって感性がみがかれ、感情表現が豊かになった気がする
・他の子よりも姿勢が良く、見た目がきれいで親としても鼻が高い
*バレエを習い事にする時の注意点
・華やかな世界に見えるけど、実際は結構練習が地道で厳しい
・基本的に周りが女の子ばっかりなので、人間関係が大変なことも多い
・発表会でかかる諸費用で、10万円を軽く超えるのがほとんど
1-6.ピアノ(音楽教室)
ピアノは昔から習い事の定番の1つです。
しかし、ピアノは家での自主練習も必要なため、一家に一台ピアノがないとやっていけない習い事です。
月謝はそれほど高いわけではありませんが、ピアノを買う初期費用で数十万円かかりますし、家にピアノを置くスペースや防音設備などもなくてなりません。
ピアノ(音楽教室)の平均月謝は、約7,303円です。
*ピアノ(音楽教室)を習い事にした理由
・子供に1つぐらいは楽器が弾けるようになってほしかったから
・ピアノなどの音楽を習い事にしておくと、子供が豊かな感性を持つ子に育ちそう
・ピアノが弾ける子供は、頭が良くなると聞いたことがあるから
*ピアノ(音楽教室)を習い事にして良かったところ
・家にピアノがあって習い事にしていることが、周りの家庭と比べて優越感にひたれる
・初めて子供がピアノで1曲弾けるようになった時は、本当に感動しました。
・子供が3歳からピアノを習っていたおかげで、絶対音感が身に付きました
・合唱コンクールで自分の子がピアノの担当になり、注目を浴びていて嬉しかった
*ピアノ(音楽教室)を習い事にする時の注意点
・ピアノを購入するのに数十万円もかかるし、置く場所も必要で結構困りました
(そもそも金銭的に余裕のある家庭しかできないことが多い)
・家での自主練習が重要なので、子供本人のやる気が肝心になる
・親である自分がピアノを弾けないので、家で教えてあげることができない
・子供にあっさりと辞められたら困るため、強制的にピアノを押し付けてしまった
(ピアノに数十万円もかかっているため、親としてもすぐに辞められるのは困る)
1-7.英会話
「英会話」は、子供を将来世界で働いて活躍できる人間にしたいという思いから、習わせている親が多いようです。
赤ちゃんぐらいの時期から習わせておくと、自然な英語が身に付くと思って幼少期の頃から習わせている親も多いです。
しかし実際には、日頃から習慣付けないと意味のない習い事ですし、絶対に英語が話せるようになるわけではないため途中で断念することもあるようです。
週2、3回程度の教室での英会話だけでなく、自宅や日頃の生活に英語を話す環境があるかどうかというのも、この英会話を子供の習い事として成立させるのに重要なことです。
英会話の平均月謝は、約7,819円です。
*英会話を習い事にした理由
・3歳より下の年齢で始めないと、自然な英語が身に付かないと思ったから
・将来子供を世界で活躍する人にしたかったから
・英語に対して抵抗感のない子供に育てたかったから
・海外特有の豊かなコミュニケーション能力を身に付けってほしかったから
*英会話を習い事にして良かったところ
・外国人と普通に英語で会話をするわが子を見て、英会話を習わせて良かったと思った
・幼少期から英語を習っていたおかげで、学校の英語の授業を難なく取り組めていた
・教室内の行事で、欧米の文化に触れあうことができて良かった
*英会話を習い事にする時の注意点
・週に1、2回英語を習わせていたが、ほとんど話せるようにならなかった
・自分が英語を話せるわけではないので、子供に教えてあげられない
(英会話教室以外で英語に触れあう環境を作ってあげられなかった)
・学習目的だけなら幼少期からじゃなく、小中学校の頃に習わせるので十分だった
1-8.書道
字がきれいに書けるようになるという一生ものの技術が身に付く「書道」は、昔からずっと根強い人気がある習い事です。
また、月謝や準備する道具類が安いことも、親にとっては嬉しいポイントです。
しかし、ある程度文字が理解できる年齢にならないと難しいため、あまり子供が小さい頃からやるのは向かない習い事です。
書道の平均月謝は、約3,644円です。
*書道を習い事にした理由
・大人になった時に困らないでいいよう、字をきれいに書けるようにしてあげたかった
・書道をすることで、漢字の正しい書き順が憶えられるのではないかと思ったから
・書道に触れ合うことで、子供が穏やかな心の人間に育ってくれると思ったから
*書道を習い事にして良かったところ
・地味だけどコツコツやっていれば必ず成果の出る習い事なので、習わせて良かった
・学校の先生などに「○○くんは字が上手ですね」と言われると、親として嬉しい
・書き初め大会で優秀賞を受賞したわが子の作品を見て、とても感動しました
・金銭的な負担が少ないのに、しっかりと成果が出るので親としてはありがたいです
*書道を習い事にする時の注意点
・墨汁で服が汚れることもあるので、そのたびに洗濯するのが大変でした
・落ち着きのない性格のわが子には、長時間じっとして字を書くのが厳しかったです
・子供には自分で墨汁や筆の管理をすることが、難しかったようです。
1-9.学習塾
幼児期の早い頃から通わせる親が年々増えてきているのが学習塾です。
子供が小さい時から勉強する習慣を身に付けさせようと考える親が多いようです
しかし、他の習い事でも同じことが言えますが、特に学習塾は指導者(先生)の指導力にかかっているところがあります。
また、子供本人のやる気も重要なため、子供の学習レベルや良い指導者がいる学習塾なのかなどの点で慎重に選ぶことが必要です。
学習塾の平均月謝は、約9,928円です。
*学習塾を習い事にした理由
・子供を将来いい学校や会社に行かせてあげたかったから
・他の子供たちより勉強ができる子にしてあげたかったから
・やっていたほうがいい習い事だろうと思い、とりあえず習わせておいた
*学習塾を習い事にして良かったところ
・早い時期から学習塾に通わせていたおかげで、他の子供より勉強ができる子になった
・勉強する習慣がなかったわが子が、家でも自然と勉強するようになった
・子供が希望していた学校に合格できた時は、塾に通わせていてよかったと思いました
*学習塾を習い事にする時の注意点
・子供の頭を良くしたくてレベルの高い塾に入れたが、レベルについていけなかった
(必ず子供のレベルに合わせた学習塾を慎重に選ぶことが大切)
・勉強が嫌いなわが子を勉強ができる子にしたくて塾に入れたが、さらに嫌いになった
(勉強系の習い事は親の押し付けで習わせないように、特に気をつけること)
・全国に何ヵ所もあるような有名学習塾でも、場所によって先生のレベルが違う
(当然塾によって先生のレベルは違うので、名前に騙されないよう慎重に選ぶ)
1-10.そろばん
昔から計算系の習い事といえば「そろばん」でした。
「そろばん」といえば、パチパチと珠をはじいて計算をするイメージでしたが、最近の教室ではそろばんと並行して「フラッシュ暗算」というものを取り入れているところも多いそうです。
そろばんの平均月謝は、約5,933円です。
*そろばんを習い事にした理由
・子供を計算が得意な子にしてあげたかったから
・自分が子供の頃から計算が苦手だったので、わが子には習わせておきたかった
・暗算が得意になれば、学校でも将来の仕事でも困らないと思ったから
*そろばんを習い事にして良かったところ
・子供に一生ものの特技を身に付けさせてあげられてよかった
(電卓などに頼らずに、頭の中にそろばんをイメージして計算することができる)
・珠算大会ではタイムを競うので、意外と負けず嫌いの子供には向いていると思う
・進級システムがしっかりしているので、子供のやる気も持続しやすいと思う
*そろばんを習い事にする時の注意点
・計算に馴染みのない年齢から始めると、なかなか憶えるのが難しいことも多い
・計算は得意だが、応用問題になると活かしきれない子供もいる
(算数全般で役に立つかどうかは、その子次第です)
2.子供への効果が高い習い事
実際に子供へ習わせて効果のある習い事はどんなものがあるのかを、代表的な子供の習い事でご紹介したいと思います。
「子供にどんな習い事をさせているか」というランキングで、毎年常に上位に入ってくる代表的な習い事である「スイミング」と「ピアノ」についてです。
しかし、それぞれの習い事には・・・
「スイミング」は運動効果だけでなく・・・【学力への効果】
「ピアノ」は音楽(演奏技術)の効果だけでなく・・・【脳の発達への効果】
などの効果もあるとされています。
これらの習い事は、本来の目的とは違う部分に効果が発揮されているという意外な結果が出ました。
2-1.東大生の65%が小学生のころ習い事でスイミングをしていた
子供のころに習う代表的な習い事の1つである「スイミング」を、実に東大生の65%が小学生の時にやっていたそうです。
(ちなみに、スイミングを習い事にする一般的な割合は、約20%程度と言われています)
スイミングを習い事にすることは、体を強くしたり海や川でいざという時に役に立ったりするなど、頭の良さには関係なさそうですよね。
考えられる理由としては、
・泳ぐという行為は体全体を動かすため、脳の発達に影響しているのではないか
(体の代謝が良くなり、体の血の巡りも良くなるので、脳へ血液が行きやすくなる)
・もっと良いタイムで泳ぎたい、あの子より上手くなりたいという競争心や粘り強さ
(受験を勝ち抜くための精神力が身につくのではないか)
などの理由からスイミングによって、頭が良くなる効果や受験に役立つ効果があるのかもしれませんね。
しかし、明確な研究結果が出ているわけではないため、絶対に効果があるとは言えません。
あくまでも、参考程度に考えていただければと思います。
また、東大に通うような子供の大半は、ある程度経済力のあるご家庭で育っている子供が多いでしょう。
そのため東大まで進学するような子供は、小さいころに複数の習い事をやっていたケースも多く、65%の東大生が習い事としてスイミングをやっていたとしても、ある意味当然の結果なのではないかとも言えます。
2-2.ピアノを習い事にすると脳機能が高まる
幼少期からピアノを弾いておくことで、脳機能が高まると言われています。
運動機能、知的機能、感情機能に関わる小脳や記憶力や学力に関わる海馬など、脳機能の様々な部分の発達に効果があります。
考えられる理由としては、
・ピアノを弾く時に細かく指先を動かすため、脳が鍛えられる
・演奏する楽譜を暗記していくため、脳が鍛えられる
・ピアノで弾いている音楽を聴くことによって、脳への癒し効果がある
などではないかと思われます。
子供の学力を上げたければ勉強だけをさせるのではなく、並行してピアノを習い事にしておけば、成績を伸ばしていける可能性が高くなるでしょう。
また、運動機能の発達にも効果があるので、スポーツの能力向上にもつながる可能性をピアノは秘めています。
3.子供にはいろいろな習い事を経験させてあげる
子供には、できるだけいろいろな習い事を経験させてください。
それは、子供のころ(特に幼児~小学生までのころ)にいろいろな習い事を経験させてあげると、その1つの習い事による効果だけでなく、それぞれの習い事が派生して効果を発揮してくれる可能性があるからなのです。
・スポーツ系の習い事が ⇒ 勉強系の能力への効果
・音楽系の習い事が ⇒ スポーツ系の能力への効果
などと、それぞれの習い事が違う分野の能力に対して、効果を発揮してくれる可能性があります。
「スイミング」は運動効果だけでなく・・・【学力への効果】
「ピアノ」は音楽(演奏技術)の効果だけでなく・・・【脳の発達への効果】
とご紹介した通り、違う分野の習い事が他の能力に作用する可能性があります。
特にスポーツ系でいえば、4~12歳までの期間が子供の【ゴールデンエイジ期】と言われており、この時期に子供がいろいろなスポーツを経験しておくと、運動神経が向上するとされています。
それぞれの理由から見ても、この時期にいろいろな習い事(スポーツ系だけに限らず)をさせてあげられると、子供の成長への効果が期待できるのです。
3-1.小学生までは1つに限定せずいろいろな習い事を経験させる
子供が小学生までの間は、習い事を1つに限定するのではなく、子供の可能性を広げるためにも2~3つの習い事をするようおすすめします。
※ただし、子供に何個も習い事をさせることによって、あなたのご家庭の生活水準を下げてしまっては意味がありません。
あなたのご家庭の経済状況に合わせた数で、子供に習い事をさせてあげましょう。
もし、あなたのご家庭が子供へ複数の習い事をさせてあげられる状況であれば、先ほどご紹介した通り4~12歳までの期間は子供の【ゴールデンエイジ期】とされていますので、特にスポーツ系の習い事は、この時期にいろいろな習い事(スポーツ)をしてほしいですね。
有名なスポーツ選手だと、「プロ野球 大谷翔平選手」「サッカー 本田圭佑選手」「テニス 錦織圭選手」「ゴルフ 石川遼選手」は、小学生のころに現在もおこなっている競技と並行して、全員が共通でスイミングをおこなっていました。
また、「テニス 錦織圭選手」「ゴルフ 石川遼選手」は、サッカーも並行しておこなっていたそうです。
さらに、「テニス 錦織圭選手」「テニス 杉山愛選手」「ゴルフ 宮里藍選手」は、同じく並行してピアノや絵画教室などの芸術系の習い事をおこなっていました。
例のようにほとんどの有名スポーツ選手は、小学生のころまでいろいろな習い事をやっていました。
スポーツ系の習い事だけでなく、ピアノなどの芸術系の習い事をやっている人も多いようですね。
3-2.中学生からはある程度習い事を1つに絞る
小学生のころまでは、子供にいろいろな習い事を経験させてあげることをおすすめしますが、中学生になったら「自分はこの習い事をやっていく」という習い事を1つに絞りましょう。
・もうゴールデンエイジ期を過ぎているため
(子供の身体から大人の身体へと成長してきているため)
・成長期の体にあまり負荷をかけ過ぎないようにするため
・中学生になると学校の部活もあるため
・習い事と部活の両立はなかなか難しいため
(本人の体力的な問題や家庭の経済的な問題などがある)
などが、習い事を1つに絞ったほうがいい理由になります。
ただし強制ではありませんし、子供本人の意志や家庭も経済的に余裕があるのであれば、何個でも習い事をやってもかまいませんよ。
特に学習塾などの勉強系の習い事は、将来の学力面を考えた時に継続することに意味がある習い事です。
学力の向上がスポーツの分野に良い影響をもたらす場合もありますので、部活などと一緒に並行してやっていただくのもいいと思います。
4.子供には習い事によって「自信」をつけさせてあげる
習い事でいろいろな経験をすることによって、子供の「自信」につながります。
子供の時に得たその自信が、将来大人になった時に役立つ場面が出てきます。
大人になって社会に出れば
・自分よりも賢い人
・自分よりも優れたスキルを持った人
という人たちはたくさんいます。
将来子供がそういった自分よりも優れたスキルを持った人に出会うと、自信を無くし、挫折するという場面も少なからず出てくるでしょう。
そのためにも、子供のうちに習い事で自信をつけさせてあげてください。
子供に対し・・・
・自分は他の人よりも頑張れる人間である
・自分は他の人とは違うスキルを持っている
・自分は他の人よりも何倍もの時間をかけて頑張ってきた
などと、自信をつけさせてあげられると、何事にも前向きに取り組める大人へと成長していけるでしょう。
子供には習い事によってできる限り苦手意識をなくしてあげて、将来子供が抱えるかもしれないコンプレックスを最小限にしてあげてください。
4-1.習い事による成功体験が活躍するための自信につながる
子供のころに習い事によって体感した成功体験が、その子供にとって自信となり、将来社会で活躍するための1つの要素となってくれます。
子供の時から成功体験を感じておけば、もし将来困難な問題に直面しても、地道に努力を続けていれば良い結果につながる可能性があることを学べます。
そのおかげで、簡単にあきらめたりしない粘り強い大人に育っていけるでしょう。
・今まで解けなかった問題が解けるようになって、点数が上がった
・今まで出せなかったタイム(記録)が出せるようになった
・今まで勝てなかったチームに勝利できた
などと、今までやってきた努力が実を結んで成功体験につながれば、今後の子供の人生においてとてもプラスになってきます。
4-2.習い事で自信がつけば、様々なことに積極的に取り組める人になれる
成功体験と同じようなところもありますが、習い事で得た経験によって自信がつけば、前向きな考え方ができるようになります。
そういう子供は、他の人が二の足を踏むような難しい問題でも、積極的に取り組めるような人になれる可能性が高いでしょう。
・習い事や部活で厳しくてつらい練習に耐えてきた自分なら、どんなことでもできる
・毎日5時間以上の勉強を継続してきた自分なら、どんなことでもできる
・習い事や部活もやりながら学校も無遅刻無欠席の自分なら、どんなことでもできる
などと、「自分はこれだけ頑張って努力してきた人間なんだ!」という努力に裏付けされた自信によって、様々なことに積極的にチャレンジしていけるのです。
5.習い事によって初体験を増やすことが子供の成長を刺激する
子供が成長していくうえで、子供にたくさん「初めての体験」をさせてあげるのは、とても大切になってきます。
子供が初めての体験をたくさん感じることができれば、脳へ新しい刺激がどんどん加わり、運動から勉強まで子供の成長の様々な部分に影響を与えてくれます。
子供に初めての体験が増えれば、それが経験となり、知識となっていきます。
子供の時から初めての体験によって経験と知識が増やせると、当然何もやっていない他の子供たちに差をつけていけます。
そういう意味でも、当り前のように学校生活だけを送るのではなく、習い事で違う体験をさせてあげるのが効果的であると言えるのです。
・初めてボールを触った、投げた、蹴った
・初めてピアノの鍵盤を押して音を鳴らした
・初めてユニフォームを着たり防具を着けたりした
など、こんな些細な体験でも子供にとっては初めての体験(刺激)となり、子供の成長においてはとても大切な要素になります。
また、こういった嬉しい体験だけではなく、
・初めての発表会や試合でミスをした
・初めて挫折を経験した
・初めて自分よりもすごい人がいるのを知った
などと、子供のうちから初めて失敗した体験や苦い経験をしておくのも、子供にとっては貴重な体験となり、成長していくうえで大切な要素となっていきます。
6.親が子供に習い事をさせたいと思うのは動物的な本能である
人間の親が子供に習い事をさせたいと思うのは、一種の動物的な本能ではないかと考えられます。
人間と同じ哺乳類の動物の親は子供に対して、自然界で生きぬくための術(※1)を養育しながら子供を大人へと育てていきます。
・天敵から自分の身を守るための方法
など
同じ哺乳類である人間の親も、子供が大人になってから世の中(自然界)で他の人たちよりも優位に生きていくために、その生きぬく術の1つとして子供に習い事をさせると言えます。
しかし同じ哺乳類とは言っても、他の動物と違って人間には感情や理性があるため、子供の習い事だけに限らず、動物的な本能通りに養育(子育て)できない、またはしないという場合も出てくるでしょう。
*金銭的な余裕がないため、子供に習い事をさせてあげられない家庭の経済的な問題
*日頃のストレスや育児放棄といった親の精神的な問題
などが考えられます。
7.子供の習い事に補助金を出してくれる地域もある
千葉県の南房総市では、2015年の6月から市内に住む小学校5・6年生の子供たちを対象とした習い事にかかる費用への補助金制度を開始しました。
この制度は、全家庭を対象にしたものとしては全国初の取り組みとなります。
南房総市がこの取り組みをおこなった理由としては、少子高齢化に伴う子供の人口減少にあります。
子供に対して手厚い補助制度を作ることで、
・この市で子供を産んで、子育てをしたいと思ってもらうため
・現在住んでいる子供たち(家族を含む)の他県、他市への流出を防ぐため
・他県、他市の子供がいる世帯に移住を考えてもらうため
などと、市の人口増加を見込んでのものだと思われます。
また、大阪市でも低所得者の家庭に限りますが、2012年の9月よりその家庭に同居している中学生の子供を対象とした「塾費用の助成事業」がおこなわれています。
全国的に見ても、こういった習い事への補助金制度を実施している地域はまだまだ少ないです。
しかし、少子高齢化が進んでいる現代では、こういった制度を取り組んでいってほしいですし、家庭の所得格差によって習い事ができないという子供たちが1人でも多く減少してほしいものですね。
8.<まとめ>
やっぱり親の気持ちとしては、将来子供には幸せな人生を送ってもらいたいと思うものでしょう。
あなたも、将来自分の子供に幸せな人生を送ってほしいと思っているかもしれません。
幸せな人生とは人それぞれ解釈が違うと思いますが、幸せな人生を送るとは、言うなれば「自分らしく生きる」ということではないでしょうか。
自分らしく生きるとは、
・自分の好きなこと、やりたいことで楽しく仕事をする
(それで収入が見込めれば、なお良し)
・自分のペースで無理なく生活し、趣味や勉強などに対して有益に時間を使える
・自分の意志をしっかり持ち、他人の意見に流されない
といった周りの状況に流されず、自分の考えで行動できるかどうかであり、「自分の好きなことで生き生きと社会で活躍する」ことではないかと考えます。
あなたも、将来子供に自分の好きなことで生き生きと社会で活躍し、幸せな人生を送ってほしいと願っているかもしれませんね。
そのために、習い事で子供の可能性を少しでも広げてあげてください。
親は子供にとって一番いい習い事を選んであげて、子供が将来大人になった時に子供のほうから【この習い事を習わせてくれてありがとう】と言ってもらいたいですよね。
ぜひ、子供にそう言ってもらえるような習い事を探してあげてくださいね!
【関連記事】
・運動神経は遺伝or環境?疑問や関係性について徹底的に解説!
・ゴールデンエイジ期について触れている記事です。
【参考書籍】
・コモ編集部『まちがえない!子どもの習い事 選び方から生かし方まで』主婦の友社、2013
・祖川泰治『小学校前の3年間にできること、してあげたいこと』すばる舎、2015