首がすわって、寝返りをして、座れるようになって、ハイハイをして…。赤ちゃんの成長を見ると、子育てを頑張っているパパ・ママは思わず感動してしまいますよね♪
そんな赤ちゃんの成長を見守るパパ・ママが、気になっていることの1つ。それは「赤ちゃんの歩行」についてでしょう。「赤ちゃんが歩く時期は?」「練習って必要なの?」など、疑問に思っていることはたくさんあるはず…。
この記事に、赤ちゃんの歩行に関することをまとめてみました。パパ・ママに知っておいてほしい内容が満載なので、ぜひ目を通してくださいね♪
目次
1. 赤ちゃんが歩くのはいつから? 平均的な時期を知りたい!
はじめに「赤ちゃんが歩きだす時期」についてお話ししていきます。
赤ちゃんが何もつかまず、一人で歩けるようになるのは、平均で1歳くらいです。ただし個人差もあるので、「1歳になっているのに歩かない!」と不安になる必要はないでしょう。
ちなみに早い子は9ヶ月くらいで、遅い子は1年6ヶ月くらいで歩きだします。また、1歳3ヶ月までに約80%の赤ちゃんが歩き始めるそうです。
わが子がトコトコ歩いている姿を想像すると、なんだかワクワクしますね♪
2. 赤ちゃんが歩き始めるまでの過程は? 前兆となる行動って?
次に、「赤ちゃんが歩き始めるまでの過程(ハイハイ~歩くまで)」を見ていきましょう。
赤ちゃんは「ハイハイ」→「つかまり立ち」→「伝い歩き」→「ひとりで立つ(たっち)」→「歩く」の順でできるようになります。
子育てを初めて行う親御さんの中には「それぞれがどんな行動なのか」「いつできるようになるのか」と疑問に思っている方もいるでしょう。疑問を抱いている親御さんのために、行動ごとに分けてお話ししていきますね。
※各行動をする時期については、あくまでも「目安」です。
2-1. 赤ちゃんが行う「ハイハイ」について知ろう!
「ハイハイがどんな行動か」は、みなさん想像できるでしょう♪ ハイハイといえば、手と膝をついて、前へ前へと進む行動ですね。
ハイハイをする時期は、生後7ヶ月~生後11ヶ月すぎくらい。
赤ちゃんの行動範囲が広がるので、お部屋の安全対策をより一層頑張りましょう。安全対策については、このページの5章「赤ちゃんがよく動くようになった! どんな安全対策をしておくべき?」に記載しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
※中にはハイハイをせずに、つかまり立ちを始める赤ちゃんもいるそうです。
2-2. 赤ちゃんが行う「つかまり立ち」について知ろう!
「つかまり立ち」とは、ローテーブルやテレビ台など、何かにつかまってグンッと立ち上がる行動です。
高いところから周りを見ることができ、赤ちゃんの好奇心もますます高まります。また、慣れてくると、安定感もでてきますよ♪
つかまり立ちは、生後7ヶ月すぎ~1歳すぎくらいでできる子が多いようです。
つかまり立ちをした際、赤ちゃんの手に危険な物が触れないよう気をつけてくださいね。また、転倒によるケガにも注意しましょう。
2-3. 赤ちゃんが行う「伝い歩き」について知ろう!
赤ちゃんが何かにつかまりながら、手足を動かして移動する「伝い歩き」。
伝い歩きは、生後8か月~1歳3ヶ月くらいでできるでしょう。
伝い歩きを始めた頃は、「足を使って歩くことへの不安」「早く動けない」などの理由から、ハイハイで移動してしまうこともあります。
2-4. 赤ちゃんが行う「ひとりで立つ(たっち)」について知ろう!
何かにつかまらなくても、足で立つことができる「たっち」。たっちを始めた頃は、バランスが上手に取れず、しゃがみ込んでしまうことも。
たっちは、生後9か月~1歳3ヶ月すぎくらいまでにできる子が多いです。
たっちができると、もうそろそろ歩きだすかもしれません。親御さんが行うべき安全対策を再確認し、赤ちゃんの事故を未然に防止できるようにしましょう。
3. 赤ちゃんが歩くために「練習」って必要なの?
この章では「赤ちゃんが歩くための練習」についてお話しします。具体的な練習法を知る前に、まずは練習の必要性から知っていきましょう。
赤ちゃんが歩くための練習ですが、必死にさせる必要性はありません。親子ともに、無理のない範囲で、楽しく練習をしてくださいね♪
3-1. 赤ちゃんの両手を持って歩かせてみよう!
この練習法は「もう少しで歩くかも!」という赤ちゃんにオススメの方法です。
親御さんが、赤ちゃんの両手を持って、前へと歩かせてみましょう。その際、親御さんが手を引くスピードに気をつけてください。赤ちゃんのペースに合わせて、一歩一歩大切に進ませます。そうすることで「歩く」という感覚を、赤ちゃんは知ることができるでしょう。
また「1、2、1、2…」と親御さんが言ってあげ、そのリズムに合わせて赤ちゃんを歩かせるのもオススメです。
頑張っている子供の姿を見ると、より一層愛おしく感じそうですね♪
3-2. 赤ちゃんが「伝い歩き」「たっち」をしているときに呼びかけてみよう!
こちらの練習法も、あと少しで歩きそうな赤ちゃんと行いましょう。もしかすると、目の前でお子さんが歩く姿を見れるかも!
方法はとっても簡単。
赤ちゃんが伝い歩き・たっちをしているときに、親御さんは少しだけ距離を取ります(赤ちゃんが転びそうになっても、支えられる距離にしてくださいね)。
そして「〇〇ちゃん」「こっちおいで」などと、声をかけてみてください。親御さんが、赤ちゃんお気に入りのおもちゃを持つと、さらに気をひけるかもしれませんね♪
親御さんに声をかけられた赤ちゃんは「ママ(パパ)のところへ行きたい!」と思うでしょう。そのことがキッカケとなり、初めての一歩を踏み出すかもしれません。
子供が初めて歩く瞬間を、ぜひ目にしたいものです♪
3-3. 手押し車を赤ちゃんに与えてみよう!
「手押し車」は、赤ちゃんが伝い歩きをしていれば使うことが可能です。赤ちゃんも、ウキウキしながら歩く練習ができるでしょう。
現在、たくさんの種類の手押し車が販売されています。どれにしようか、親御さんも迷ってしまいそうです…。
木製の手押し車は、優しい雰囲気が素敵。お部屋に置いてあっても、なんだかお洒落に見えそうです♪
プラスチック製の手押し車は、パキッとしたカラフルな色使いのものが多いでしょう。中には、有名キャラクターを使用した手押し車も。赤ちゃんが大好きなキャラクターであれば、手押し車にすぐ興味を示してくれるはず!
また、赤ちゃんが使うものなので「安全性」もしっかり考えましょう。購入したい手押し車の商品説明だけでなく、実際に使った人の口コミなども参考になりそうです。
手押し車で赤ちゃんが遊ぶ際は、親御さんが目を離さないよう努めてください。「親御さんが見ていない間に、赤ちゃんが手押し車でグイグイ進み、段差で転倒してしまう」などの事故を防ぎましょう。
―補足:赤ちゃんには「歩行器」を与えてもいいの?―
「多くの赤ちゃんが使っている」というイメージの「歩行器」。
歩行器を使うと、まだ歩けない赤ちゃんも自由に動け、楽しそうな表情も見せてくれるでしょう。親御さんも、赤ちゃんが上機嫌だと、色々と楽ですよね。
しかし、歩行器については「あまり使うべきではない」という意見もあります。「使うべきではない」という意見が生まれるのは、特に以下3つの危険性があるからでしょう。
・歩行器により、赤ちゃんが歩きだす時期が遅れてしまう(歩くために必要な筋力やバランス感覚がつきにくくなるため)
・赤ちゃんが歩行器の操作をうまく行えず、恐怖感を抱いてしまう
・転倒や転落など、事故の原因になることがある
歩行器がなくても、多くの赤ちゃんは歩くことができるようになります。また、歩行器はサイズも大きく、置くスペースにも困りそう…。そう考えると、歩行器を無理に購入する必要はなさそうです。
※おもちゃをお子さんに与える際は、おもちゃの対象年齢(月齢)をきちんとチェックしましょう。
4. 赤ちゃんが楽しく歩ける、素敵なファーストシューズを選んであげよう!
赤ちゃんが歩きだしたら、ファーストシューズが欲しくなってきますよね♪ しかし、親御さん・赤ちゃんにとって、ベストなファーストシューズとは、どんなものなのでしょうか?
選ぶ際に確認すべきことを5つご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
―ファーストシューズを選ぶ際に確認すべきこと5つ―
・赤ちゃんの足のサイズ、形にあっているか
・親御さんが履かせやすいか
・靴底の硬さが丁度よいか(靴底が柔らかすぎるのも、硬すぎるのもNGです)
・足首も支えられるか
・つま先部分に空間があり、指を動かせるか
※試し履きは必ずさせるようにしましょう。
靴が足にあっていないと、赤ちゃんは靴を履くことを嫌がります…。「一発で最高のファーストシューズを見つけてあげたい!」と思うのであれば、シューズフィッターさんがいるお店へ行き、相談しながら決めるといいでしょう。
また、ファーストシューズを購入した後、外でいきなり履かせることはやめておいた方が…。まずは、室内で「靴を履いて歩く練習」をさせましょう。その際、親御さんは楽しい雰囲気を作ってあげてくださいね。
室内で靴を履き、上手に歩けるようになったらお外へ行きましょう。
5. 赤ちゃんがよく動くようになった! どんな安全対策をしておくべき?
赤ちゃんがよく動くようになったら、赤ちゃんを取り巻く環境の安全対策に、より気をつかいたいところ…。赤ちゃんが事故に遭い、ケガをしてしまわないよう、最大限の努力をしましょう。
例えば、以下のような安全対策をすることができます。
―安全対策の例―
・赤ちゃんが登れそうな物(箱・台など)は片づけてしまう
・床には柔らかい素材の敷物をひく
・テーブルやタンスなどの角にはカバーをする
・お風呂で溺れてしまわないよう、お湯をはったままにしない
・飲み込むと危険なものは、赤ちゃんの手が届かないところに置く
・赤ちゃんにとって危険なものがたくさんある台所。ゲートをつけるなどし、赤ちゃんが入ってしまうのを防ぐ
・感電を防ぐため、コンセントの穴にはコンセントカバーをする
・階段前にはゲートをつける(赤ちゃん一人で上ったり下ったりさせないように)
・出かけるときは、道路に飛び出してしまわないよう気をつける などなど
※上の例以外の安全対策もきちんと行うようにしてください。安全対策について書かれた育児書を購入し、学ぶのがオススメです。
6. 赤ちゃんがなかなか歩きださない…。どうして?
赤ちゃんの歩きだしが遅いと、どうしても心配になってしまいますよね…。そこでこの章では、「赤ちゃんがなかなか歩かない理由」について触れていこうと思います。
まず赤ちゃんは、足腰の筋肉、平衡感覚に関係している小脳の発達などといった「体の準備」ができているだけでは歩きだしません。
「歩くんだ」という「気持ちの準備」も必要となります。気持ちの準備については、赤ちゃんの性格によって、「早くできる」「時間がかかる」と違ってくるでしょう。
性格も関係してくる歩きだしの時期。「歩きだしが遅いから、この子は運動神経が悪いんだ…」と決めつけるのはよくありません。
また、「なんらかの病気が隠れていて、歩くのが遅くなっている」という可能性もあります。あまり考えたくない事態でしょうが、念のため「そういうこともある」ということを知っておいてください。
子供の歩き出しが遅いと、親御さんが心配になるのは当たり前。「うちの子、本当に大丈夫なのかな…」と不安になったら、まずはお医者さんに相談しましょう。お医者さんから、適切な指示をもらえると、親御さんも安心できることでしょう。
7. まとめ
「赤ちゃんが歩きだす時期」は個人差があるので、「あの子は歩いているのに、うちの子ったら…」とあまり比較しないようにしましょう。「うちの子はうちの子」と考え、あなたの赤ちゃんの成長を、あたたかく見守ってあげてくださいね。
あなたの赤ちゃんが、健やかに、スクスクと成長することを祈っています♪
【参考書籍】
・五十嵐 隆『はじめてママ&パパの育児―0~3才赤ちゃんとの暮らし 気がかりがスッキリ! (主婦の友実用No.1シリーズ)』主婦の友社、2014
・ひよこクラブ『最新月齢ごとに「見てわかる!」育児新百科―新生児期から3才までこれ1冊でOK! (ベネッセ・ムック たまひよブックス たまひよ新百科シリーズ)』ベネッセコーポレーション、2014
・土屋 恵司『最新版らくらくあんしん育児 (よくわかる)』学研プラス、2017