妊婦健診はお腹の赤ちゃんとの大切なコミュニケーションタイム

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あなたは「妊娠したかな?」と思ってから出産まで、何回くらい病院で妊婦健診を受けるか知っていますか?

一般的には15~16回ほどと言われています。

「10ヶ月で15~16回なんて、多いんじゃない?」という人もいるかもしれません。

妊婦健診は安定している時期は月に1回程度だったり、出産が近くなると頻度が高くなったり、一定の間隔で通うわけではないので、通うのにそれほど苦にはなりません。

 

妊娠している女性の中には「毎日でも赤ちゃんの様子を知りたい!」と思う人もいるので、決して多い回数ではないかもしれませんね。

 

何でもない時でも病院で健診となると緊張するのに、妊娠している時はさらに不安になってしまう人もいると思います。

今回は、妊娠してから病院でどんな健診を受けるのかなど、妊婦健診についてのあれこれをご紹介していきます。

 

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1.まずは「妊娠したかも?」となった時の健診

体調に異変を感じて「もしかして妊娠したかも」と思ったら、

・自宅で検査を行うパターン
・病院に行って健診を受けるパターン

があります。

最近では、自宅で検査をしてから病院に行く人が多いようです。

1-1.自宅で検査

薬局で売られている妊娠判定薬を使い、自宅で妊娠しているか調べます。

トイレで妊娠検査薬に尿をかけると1分ほどで検査薬が反応して結果がわかります。
月経予定日の数日後から使えるものが多いですが、妊娠直後だと反応が出ないことがあります。

陰性(妊娠していない)の結果だったとしても、体調が元通りにならない場合は、1週間ほど経ってからもう一度検査してみるといいでしょう。

1-2.病院で健診

病院で尿検査をしたり、内診で超音波検査を受けたりして、妊娠しているか調べます。

基礎体温をつけていた人は、それを持っていくといいでしょう。

妊娠がわかると、その後の流れや出産予定日などといった今後のスケジュールや手続きなども教えてもらいます。

 

2.妊娠したら妊婦健診を受けよう!

妊娠がわかった後に病院で受ける健診のことを妊婦健康診査」といい、一般的には妊婦健診とよばれています。

妊婦健診では何をするのか、具体的にご紹介します。

2-1.妊婦健診の費用

妊婦健診に費用については、

・【1回あたりの費用】約3,000~10,000円ほどかかります

・【保険の適用】健康保険が適用されないため、全額負担になります

・【費用の補助制度】国や自治体からの補助を受けることができます

 

住所のある市区町村の役所に行き、母子手帳をもらう手続きをすると一緒に妊婦健康診査票」という紙の冊子のようなものがもらえます。

妊婦健診を1回受けるごとに病院に提出すると、補助を受けられるようになっています。

申請の方法や金額、回数などはその自治体によって異なるので、役所などで確認してください。

2-2.妊婦健診の回数

妊婦健診は出産するまで常に一定の間隔で通うわけではなく、出産が近づくと頻度が上がります。

妊娠している人や胎児の状態、病院によっても異なりますが、妊娠がわかってから出産まで、一般的には以下のような頻度で妊婦健診をおこないます。

・妊娠初期~妊娠6ヶ月(20~23週)くらい ⇒ 4週に1回

・妊娠7ヶ月(24~27週)くらい ⇒ 2~4週に1回

・妊娠8ヶ月(28~31週)くらい~妊娠9ヶ月(32~35週) ⇒ 2週に1回

・妊娠10ヶ月(36週)くらい~出産 ⇒ 1週に1回

 

妊娠している人や胎児の状態によっても異なるので、あくまでも参考程度にしてください。

 

3.定期的におこなう妊婦健診

妊婦健診の際には、妊娠している人と胎児の様子を確認するために

・定期的におこなう検査
・必要な時に随時おこなう検査

それぞれ2つの検査があります。

 

まずは、毎回の妊婦健診でおこなう検査についてご紹介します。

3-1.尿検査

尿検査は、妊娠しているかどうかを判断するだけではありません。

妊娠がわかった後からは、尿に含まれているタンパクや糖を調べるために尿検査を行います。

妊娠による高血圧症や糖尿病のリスクがあるかどうかを判断します。

3-2.体重測定

妊娠すると体重が増えますが、急激に増えると妊娠高血圧症候群などのリスクが高まります。

また、産道が狭くなって難産になってしまったり、産後に体型が戻りにくくなってしまったりする可能性があります。

普通の体型の人で出産時はプラス10kg前後が理想とされています。
増えすぎないように管理することも大切です。

服を着たまま測るので、重すぎて前回との測定結果と大きな差が出るような洋服は避けるようにするといいでしょう。

3-3.血圧測定

妊娠すると高血圧になりがちなので、妊娠高血圧症候群などの危険がないかどうか測定して判断します。

機械で自動測定することが多いので、袖をまくりやすいものや袖の部分が薄手の洋服が便利です

病院に着いてすぐに測ると、血圧や一緒に測る心拍数が正常に出ないことがあります。
予定の時間前には病院に着くような余裕をもった行動で、呼吸などが落ち着いた状態にしておきましょう。

3-4.腹囲・子宮底長検査

お腹の一番ふくらんでいるおへそ回りの長さの「腹囲」と、子宮の上から下までの縦の長さの「子宮底長」を測ります。

この数値と、超音波検査の結果を合わせると、胎児の成長と用水の量が適度かどうかをみることができます。

服をまくって素肌の状態で測るので、お腹を出しやすい服装がいいでしょう。

3-5.外診

医師がお腹の外から胎児を触り、大きさや体位などをみることです。

お腹の張り具合などもみることができ、逆子かどうかの判断もできます。

内診や超音波検査などと合わせて、胎児の状態を確認することが多いです。

「触診」ということもあります。

3-6.内診

医師が子宮の入り口を直接触って子宮の状態などをみることです。

妊娠初期の頃は子宮のサイズなどを確認するために、後期の頃は子宮口が開いているかなどを確認するためにおこなわれます。

3-7.問診

医師と話をすることで、妊婦や胎児の状態などを確認します。

もし何か気になることがあれば、小さなことでも質問をしてクリアにしておきましょう。

3-8.超音波検査

超音波断層撮影装置を使って、胎児の大きさや状態、羊水の量、胎児の心拍数などを確認します。

妊娠初期の頃は膣内に撮影の器具を入れて検査をします。
中期から後期になると、お腹の上から器具をあてて検査をします。

赤ちゃんの状態を写真に撮って記念にくれる病院も多いです。

尿がたまっていると画像が見えづらいこともあるので、検査の前にトイレに行っておくことをおすすめします。

3-9.浮腫検査

医師や看護師が足のすねや甲を押して、へこみ具合をみてむくみ(浮腫)があるか検査をします。

へこんだところがなかなか戻らず、むくみがあるという場合は、体内の塩分が多い状態かもしれません。
ひどい状態が続くと、食事のコントロールなどの指導を受けることもあります。

妊娠中は妊娠前と体質が変わることもあるので、自分は今までむくんだことはないという人も注意が必要です。

 

4.必要な時におこなう妊婦健診

定期的な妊婦健診でおこなうこと以外にも、医師が必要と認めた時に随時検査をおこなう妊婦健診を受けます。

特に妊娠初期には母体に異常があると胎児にも影響が出る可能性が高いので、いろいろな検査があります。

4-1.子宮がん検診

細かくいえば「子宮頸がん検診」のことで、妊娠がわかった初期の頃の妊婦健診に組み込まれていることもあります。

子宮頚部の細胞を少し採取する検査で、かかる時間は5~10分程度です。

4-2.血液検査

血液からはいろいろな情報が取れるので、一度に複数の検査ができます。

初期、中期、後期と、妊娠から出産まで3~4回の血液検査があることが一般的です。

自治体や病院によって異なりますが、初期は下記のような感染症にかかっていないかを調べることが目的です。

 

・B型肝炎

母体がB型肝炎ウイルスを持っていないかを調べます。
ウイルスを保有している場合、妊娠時や出産時の母子感染を防ぐ対策をおこないます。

 

・C型肝炎

母体がC型肝炎ウイルスを持っていないかを調べます。
ウイルスを保有している場合、母子感染の可能性は低いですが、対策をおこないます。

 

・HIV

母体がHIVウイルスを持っていないかを調べます。
母体が感染されていると、出産時に母子感染する可能性があります。

 

・梅毒

梅毒に感染していないかを調べます。
かかっていた場合は、胎盤を通じて胎児に感染して流産や早産のリスクがあります。
感染がわかったら、早期に治療をおこないます。

 

・風疹

風疹に対する抗体をどれくらい持っているかを調べます。
妊娠初期に母体が風疹に感染すると、胎児の奇形異常発生のリスクがあります。

 

・トキソプラズマ

生肉から感染する寄生虫の一種です。
妊娠初期に母体が感染すると、先天異常や流産の可能性があります。
任意の検査ですが、病院によっては必須検査にしているところもあります。

 

・サイトメガロウイルス

母体がサイトメガロウイルスを持っていないかを調べます。
母体が感染していると、妊娠中に母子感染して先天異常の可能性があります。

 

・成人T細胞性白血病ウイルス

ATL(成人T細胞白血病)のウイルスを持っていないかを調べます。
出産後に母乳を通して赤ちゃんが感染するリスクがあります。

 

ほかにも、輸血が必要になった時のために血液型の確認(ABO式とRh式)や同じ血液型を輸血してもまれにアレルギー反応を起こす抗体を持っている人がいるので、その有無などを調べます。

 

妊娠中記や後期の血液検査は、妊娠糖尿病のリスクがないか血糖値を調べたり、鉄欠乏症にならないように貧血の検査を行ったりします。

4-3.膣分泌物の検査

膣から出る分泌物からも、感染症などの有無を調べることができます。

膣内の細胞やおりものを採取して、主に以下のような感染症を検査します。

 

・クラミジア検査

母体がクラミジア感染症にかかり、症状が悪化すると子宮頚管などに炎症が起き、最悪の場合は流産の可能性があります。
出産時に母子感染するリスクもあるので、早期に発見して治療する必要があります。

 

・GBSチェック

GBSとは「B群溶血性レンサ球菌」のことで、妊娠35~36週ほどの後期に検査をします。
母体が感染していると出産時に母子感染する可能性があるので対策をする必要があります。

4-4.NST(ノンストレステスト)

妊娠36週以降の健診で行われます。

分娩監視装置という機械をお腹につけ、お腹の張りの頻度や胎児の心拍数などを調べる検査です。

母体はゆったりした体勢で30分ほどかけて、赤ちゃんにストレスのない状態を作り、出産に耐えうる元気があるかどうかをみます。

 

ほかにも、不安な症状があれば医師に相談して、必要な検査や健診を受けましょう。

 

まとめ

病院の妊婦健診は専門用語が多かったり、お医者さんや看護師さんは忙しかったりするなど、質問できる時間が少なくて不安なままで進むこともありますよね。

自分だけならまだ我慢できますが、大事な赤ちゃんが一緒だとなおさら不安になります。

妊婦健診に行くと、次の健診の内容を教えてくれるので、事前に調べてから行くと気分も楽になりますよ。

 

もしかすると、妊婦健診の時が一番お腹の中の赤ちゃんの状態がよくわかる時かもしれません。

出産で実際に会える日まで、妊婦健診の時間を楽しんでくださいね!

 

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