おしゃぶりいつからいつまで使う?メリットとデメリットは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
「おしゃぶり いつから」アイキャッチ画像

赤ちゃんのしぐさは本当に可愛いものです。
小さな指を口に含んでチューチューと吸うしぐさは、いかにも赤ちゃんという印象で、見ていると癒されます。

そんなときに、あなたも「そろそろおしゃぶりを使ってみようかな?」と考えるかもしれませんね。

 

おしゃぶりを使うにあたって、

おしゃぶりいつからいつまで使うものなのか
おしゃぶりを使うことで何かメリット・デメリットはあるのか

ということが気になりますよね。
特に歯並びへ何らかの影響があることはあなたもよく聞くところでしょう。

 

これから、おしゃぶりはどのくらいの期間使えるかということと、使用することで生じるメリットとデメリットを解説していきます。

この記事を読んで、おしゃぶりを正しく理解し、賢く使っていきましょう。

 

【関連記事】

 

 

1.おしゃぶりいつからいつまで使用するのか

おしゃぶりは新生児から使うことができます。明確に使用期間が決まっている訳ではありませんが、
やめる基準として、「歯が生え揃う2歳半まで」を目安にしましょう。

 

また、大前提として、おしゃぶりは絶対に必要なものという訳ではありません。

ということは、おしゃぶりを赤ちゃんに使わせる前に、あなたがメリットとデメリットを理解して、あなたの判断で、使用するかどうかを決めなければならないということになります。

 

おしゃぶりを使うのはほんの短い期間ではありますが、さまざまなことが赤ちゃんの成長に大きな影響を与える時期でもあります。

以下のメリットとデメリットを参考にしてみてください。

 

2.おしゃぶりを使用するメリット

おしゃぶりを使用するメリットは、以下の5つです。

①赤ちゃんが落ち着き泣き止む
②安心することで寝付きが良くなる
③育児ストレスを軽減させる
④鼻呼吸になる
⑤吸う力を鍛える

この5つが主なメリットです。
あの小さなおしゃぶり一つで、これだけのメリットがあるの?と、思いますよね。

 

おしゃぶりを使うことでなぜこのようなメリットが生じるのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。

2-1.赤ちゃんが落ち着き泣き止む

赤ちゃんは「吸う」という行為によって安心し、落ち着きます。
どうしても泣き止まないときなどは、おしゃぶりが役立つこともあります。

 

赤ちゃんは、まだあなたのお腹の中にいた胎児の頃から生後3ヶ月頃まで、口をつけて吸う「吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)」をします。

吸啜反射は、おっぱいを飲むために備わった原子反射のため、お腹が空いていなくても口で何かを探したり吸い付いたりという動作をするのです。

生後3ヶ月を過ぎて反射がなくなっても、赤ちゃんはまだ何かをくわえて吸おうとしますね。
反射がなくなったのにもかかわらず吸おうとするのは、安心感を得たいからだと考えられます。

 

外出先では、赤ちゃんに静かにして欲しい場面もあります。

また、家にいるときでも、何をしても泣き止まず家事が進まない、ということもあります。

そんなときには、おしゃぶりを上手に活用しましょう。

2-2.安心することで寝付きが良くなる

赤ちゃんが授乳中にそのまま寝てしまった、という経験はないでしょうか。
赤ちゃんは吸うことで安心するので、寝かし付けにはおしゃぶりが有効です。

 

おしゃぶりを吸うことでスムーズに寝付いてくれるなら、それも良いでしょう。
おしゃぶりは長時間吸わせっぱなしにせず、すっかり寝入ったら、おしゃぶりをそーっと外せば大丈夫です。

 

注意しなければならないのは、おしゃぶりを使うことで赤ちゃんが必ず寝るという訳ではないということです。

赤ちゃんにも個性がありますので、おしゃぶりで寝なくても気にすることはありません。

あくまでも、寝かし付けるための1つの手段として考えてください。

2-3.育児ストレスを軽減させる

赤ちゃんにおしゃぶりを吸わせることで、落ち着いて泣き止んだり、寝かし付けに時間がかからなくなると、あなた自身も少し余裕を持つことができます。

 

育児は、想像以上に大変なものです。

「赤ちゃんが泣いている理由がわからない…」
「ぐずってなかなか寝てくれない…」

こんなことはしょっちゅうです。

 

育児には体力が必要ですし、ストレスで参ってしまうのは避けたいものです。

常用させるわけではなく、時々、あなたのストレスを軽くするためにおしゃぶりを使うことは、決して悪いことではありませんよ。

2-4.鼻呼吸になる

おしゃぶりを吸わせている間は当然口呼吸ができないので、鼻呼吸になりますよね。

 

口呼吸は、乾燥していたり汚れている空気が直接器官へ届くことになります。

このことが原因で気管支喘息の悪化につながることもあります。

また、喉や扁桃腺が汚れやすくなることで風邪を引きやすくなるのです。

 

ですから、赤ちゃんから幼児期の間にしっかりと鼻呼吸することができるように訓練が必要です。

その訓練のためにおしゃぶりを吸わせるのは非常に有効です。

2-5.吸う力を鍛える

授乳のさいに吸う力の弱い乳児もいますよね。

そのような場合は、おしゃぶりで吸う練習をさせてみてはいかがでしょうか。

 

おしゃぶりを吸わせているうちに、乳首を吸う力が少しずつ強くなっていくこともあります。

おっぱいは出ているはずなのになかなか吸えていないという時は、おしゃぶりを活用して練習させてみるのも良いです。

 

3.おしゃぶり使用で考えられるデメリット

おしゃぶりにはメリットも多いですが、デメリットも覚えておいて欲しいです。

デメリットとして考えられる代表的なものは、歯への影響ですよね。

 

おしゃぶり使用によるデメリットは以下の6つです。

①長期間の使用で歯並びに悪影響を及ぼす
②口から学ぶことができなくなる
③言葉が遅れる
④泣かなくなることでスキンシップが減る
⑤中耳炎になりやすくなる
⑥成長してもおしゃぶりや指しゃぶりをやめられなくなる

では、それぞれどのようなことなのか、詳しく見ていきましょう。

3-1.長期間の使用で歯並びに悪影響を及ぼす

長期間のおしゃぶりや指しゃぶりは、歯並びにも影響します。

 

それは、主に下の3つが上げられます。

•上顎前突(じょうがくぜんとつ)→いわゆる出っ歯。前歯が突き出している。

•開咬(かいこう)→上の歯と下の歯の間に隙間ができている。

•交叉咬合(こうさこうごう)→奥歯の噛み合わせがずれる。

 

さらに注意して欲しいのが、「開咬」や「上顎前突」などの歯への影響により、切歯音という上顎前歯後方の粘膜を使う発音が不完全なものになる傾向があるということです。

特に、サ行、タ行に障害が出やすく、舌足らずなしゃべり方になる傾向があります。

3-2.口から学ぶことができなくなる

おしゃぶりが口に入っていると、物を口に運ばなくなり、口から学ぶということができなくなります。

 

赤ちゃんは何でも口に入れようとしますよね。

手で触れたものを何でも口に運ぼうとするので、あなたにとってはヒヤヒヤすることも多くなりますが、実はそれが乳児期の子供にとっての学びの機会であったりもします。

しかし口におしゃぶりがあることで、口に物を運ぶことが減り、学ぶ機会が少なくなっていきます。

 

このようなことから、ここぞという時以外はおしゃぶりは外した方が良いでしょう。

3-3.言葉が遅れる

おしゃぶりで口が塞がれていることで発語が遅れる恐れもあります。

おしゃぶりが口に入っていると、当然言葉を発することができませんよね。

おしゃぶりが特に必要な場面以外は使用を避け、常に言葉を自由に発することができるようにしてあげましょう。

3-4.泣かなくなることでスキンシップが減る

おしゃぶりを吸わせると泣き止むこともありますが、それに甘んじて子供が泣いても抱き上げることやあやすことをしなくなることで、親子のスキンシップが減る可能性もあります。

 

おしゃぶりはどうしても泣き止まないときの1つの手段として捉え、すぐにに頼るのではなく、まずは抱っこするなどしてスキンシップを怠らないようにしましょう。

 

泣いた時に抱っこですぐに泣き止むのなら、おしゃぶりを吸わせる必要はないのです。

可能な限りスキンシップを心がけ、できるだけおしゃぶりには頼らないということを意識しましょう。

3-5.中耳炎になりやすくなる

生後12ヶ月以上経過してもおしゃぶりを使用していると、中耳炎にかかりやすいと言われています。

原因は、喉や鼻の空間に陰圧が生じることで、耳と鼻をつないでいる耳管に悪影響を及ぼすことがあるからだと考えられています。

急性中耳炎を繰り返したり滲出性中耳炎が長引くときは、おしゃぶりの使用が原因の場合も考えられるので、使用を中止しましょう。

3-6.成長してもおしゃぶりや指しゃぶりをやめられなくなる

おしゃぶりは、長期間使用することでやめられなくなる恐れもあります。

 

やめさせようとしたときに口が寂しくなり指しゃぶりへ戻ることもあります。

それをやめさせると今度は代償として爪噛みが始まることもあります。

 

なかなかやめられないような指しゃぶりや爪噛みは、精神面での不安やストレスを抱えている場合に起こることが多いと言われています。

特に爪噛みは癖になりやすく、大人になってもやめられなくなることもあります。

歯が生え揃う2歳半までには必ずやめさせるようにしましょう。

 

4.おしゃぶりをやめさせる方法

おしゃぶりがいくら便利であっても、大切な歯への悪影響や学びが阻害されることを考えると、いつまでも使わせている訳にはいきません。

おしゃぶりは、歯が揃い始める2歳半までには完全にやめる努力をしましょう。

 

やめさせる方法としては、

おしゃぶりに細工をする
おしゃぶりを隠す
おしゃぶり以外の物で気をそらす
④やめるように言い聞かせる

この4つがあります。

あなたと子供に合った方法で試してみてください。

 

どの方法が効果的か、それぞれ子供により違います。

また、すぐにやめられるということも断言できませんし、どのくらいの時間がかかるかということもその子供によります。

おしゃぶりに慣れ親しんだ分、やめる時も時間がかかる可能性があります。

すぐにやめられなくても、焦らずに根気強く頑張りましょう。

4-1.おしゃぶりに細工をする

これは、おしゃぶりを少しハサミなどで切って、くわえたときに吸う感覚がいつもと違うようにする方法です。

いつも吸っている感覚と違っていたり、これは吸えないなと感じることで、おしゃぶりを嫌がって自らやめる子供もいます。

少し言葉の意味を理解できるようであれば、切れたおしゃぶりを見せて「壊れたからポイだよね?」と言って捨てさせるのも良いでしょう。

4-2.おしゃぶりを隠す

これは、おしゃぶりを子供の目に届かないところに隠して「おしゃぶり、どこに行ったんだろう?」と知らん顔をする方法です。

1歳半ぐらいになれば、いつものところにおしゃぶりがないということも理解できるようになります。

おしゃぶりを欲しがっても「なくなっちゃったね」と言って諦めさせましょう。

4-3.おしゃぶり以外の事で気をそらす

これは、子供がお気に入りのおもちゃやタオルを与えたり、あなたが一緒に遊んであげたりするなど、おしゃぶり以外の事に気を引く方法です。

この方法は、あなたが子供に積極的に関わっていかなければならない訳ですから、余裕を持って取り組まなければなりません。

隠す方法と併せておこなうと効果的ですね。

4-4.やめるように言い聞かせる

これは、ある程度言葉の意味を理解できるようになった子供に対して、「もう赤ちゃんじゃないからおしゃぶりはやめようね」と言い聞かせる方法です。

 

2歳頃にもなれば、小さい赤ちゃんとは違うんだ、と理解できるようになります。

恥ずかしいな、と思えばやめるかもしれません。

「歯が前に出てきちゃうよ」と教えるのも良いでしょう。

 

すぐにやめられるとは思わず、根気強く言い聞かせましょう。

おしゃぶりをやめるタイミングや方法の目安はありますが、あなたと子供に合ったタイミングや方法で、2歳半までには卒業することを目標にすれば良いです。

 

5.<まとめ>

おしゃぶりは育児用品としてとても便利ではありますが、使い方に注意が必要なことをおわかり頂けたと思います。

 

おしゃぶりいつからでも使えます。
しかし、育児に絶対に必要な物ではありません。

だからこそ使った時のメリットとデメリットを十分理解し、あなたの判断で使用するかどうかを決める必要があるのです。

 

使うという判断をした場合は、使う場面を見極めて、きちんと様子を見ることやスキンシップを怠らないことが重要です。

おしゃぶりの使い方に注意し、子育て中のストレスを軽減させて、育児を楽しみましょう。

 

【関連記事】

 


【参考書籍】

・岩倉政城『指しゃぶりにはわけがある 正しい理解と適切な対応のために』大月書店、2001

・森戸やすみ『小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK』メタモル出版、2013

おすすめ記事